たーくん。

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11/20/2025, 10:06:04 PM

ぎこちない形をした一人用のタイムマシン。
長年時間をかけて、ようやく完成させた。
形は悪いが、未来へはちゃんと行ける。
「未来がどんな風になっているか確認して来てくれ」
「ああ、任せてくれ」
趣味で作っていたタイムマシンが、まさか政府に頼まれるほどの大ごとになろうとは……。
まぁ、政府が必要な部品を調達してくれたおかげで、早く完成させることが出来た訳だが。
タイムマシンに乗り込み、未来へ旅立った。
さて、どんな未来が待っているだろう?
今より文明が進んでいて、きっと見たことがない物ばかりあるに違いない。
……それとも、AIに支配されているか。
思わず、生唾を飲む。
ワクワクするが、緊張もする。
タイムマシン内のアラームが鳴り、未来到着を知らせる。
いよいよか……。
よし、外へ出るぞ。
タイムマシンの扉を開け、外へ出ると……真っ暗で、何もなかった。
なるほど、未来は見えない……か。
もしくは、神様が我々に未来を見せないようにしているのか。
タイムマシンで現代へ戻ろうとしたが、乗ってきたタイムマシンは消えていた。

11/19/2025, 10:06:15 PM

ピューピューと音を立てながら吹く風。
自転車通勤をしている身として、風は最大の敵だ。
前へ進むたびに、風が全身を吹き抜ける。
セットした髪も空へ向かって逆立ち、台無しになってしまった。
おのれ風め……!
抗いながら会社へと向かう。
「はあ……はあ……」
会社に着いた頃には、100mを全力で走ったぐらい息切れして疲れていた。

今日は残業で、外はもうすっかり暗い。
会社の扉を開けた瞬間、外から風が入ってきて、全身を吹き抜ける。
一気に冷え、身震いしてしまう。
残業疲れにはちょうどいい風……な訳ないだろ!
帰り道も、向かい風を受けながら家へ帰った。

11/18/2025, 10:18:25 PM

薄暗い部屋で静かに火が灯るランタン。
壁には、若い時の私の影が映っている。
あの頃はヤンチャで色々好き勝手にやっていたな。
懐かしい記憶が、次々と蘇っていく。
しばらくすると、影は形を変え、太っていた中年時代の影になる。
好きな物を食べ、酒をよく飲み、女遊びをよくしていたな。
女の影が現れ、ビンタされて、痛がる私の影。
……遊び過ぎて、当時付き合っていた彼女にフラレたことを思い出す。
それから新しい彼女は出来ず、ずっと独身のままだ。
影はまた形を変え、現在の顎髭の伸ばした老人の私になる。
懐かしい記憶を見せてくれるというランタン。
色んな記憶を見せてくれたおかげで、沢山思い出したよ。
もう、心残りは……ない。
忘れないうちに、行くとしよう。
私は目を瞑り、あの世へと出発した

11/17/2025, 10:16:27 PM

冬へ
どうして急に寒くなるのですか?
寒くなったと思ったら、気温を上げて暑くしないで下さい。
服装に困るし、気温差で体調が悪くなっちゃいます。
寒くなるなら寒くなるで、気温は下げたままで上げないで下さい。

今年も冬に手紙を送ったが、相変わらず返事が来ない。
冬はきっと、すごく冷たい奴にちがいない。
そう考えながら空を見ていると、冷たい風がヒュ〜と吹いた。

11/16/2025, 10:15:44 PM

夜空に浮かんだ真ん丸の満月。
俺達が住む世界をじーっと眺めている。
「今日のお月様、すごく綺麗だね」
夜空を見上げながら言う彼女。
月の光に照らされた彼女は、月に負けないぐらい綺麗だ。
「どうしたの?私のこと、じーっと見て」
「月より君の方が綺麗だなぁって思ってさ」
「んもー!やだー!恥ずかしい!」
そう言って俺の肩を叩く彼女。
力が入っていて、まぁまぁ痛い。
多分、照れ隠しだろう。
「でも、君もかっこいいよ?」
「えっ――」
言い返そうとした瞬間、彼女の顔が近づいてきて、唇を重ねられ、塞がれる。
俺達は月の光に照らされながら、二人の世界へ入っていった。

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