月風穂

Open App
2/16/2024, 1:26:38 PM

【誰よりも】

私は誰よりも自己開示が苦手である。
MBITとかエニアグラムとかやるのだが、大概自己開示が苦手と指摘される。
生年月日でやるやつなんかも指摘される。
ここまでくると運命めいたものを感じる。
最近では人との会話が面倒となり、自己開示云々でなくなってきているのは危険信号である。

思えば、私が好きなものを親に伝えることができたのも高校でやっとであった。
自己開示はいわば自身の弱みを提示することであり、全裸で相手と会話するようなものである。
寸胴な私の裸を見せたところで、である。
元来秘密主義である私は、全視線から逃れる必要があるのだ。
私を知りたいなら頑張って私と仲良くなれといった具合である。
こんな傲慢さは、次第に自己開示が得意な人たちを羨ましく思うようになってしまうのだ。


なぜここまで自己開示ができないのか。
私は人と仲良くなりたくないのではないか。
いや、そもそも他人は他人に興味など持たないのではないか。
そんな相手に自己開示する必要があるのか。
私はこう感じるのだろうな。これが思考の癖ってやつである。
もっとフラットに考えるのならば、私が相手を舐めており、私のことを教えたくないと深層で考えているのであろう。最低なやつである。

もちろん自己開示をする人は選ぶ。
誰これ構わず自己開示をするのは、そういう特性を持った人間かただの変態かである。
私はただ自己開示が苦手なだけで、距離を置いているわけではなく、本当に苦手でできないのだ。
私がこんな話をしても…と何度も頭を過り、どう思われるかを死ぬほど気にしているのだ。
実際発言すればどうってことはないのだが、そこに至る過程を考えすぎているのだ。
じゃあ考えなければ良いと思ったそこのあなた。
それはできない。私は考えすぎる性格なのだ。
残念ながら私の長所であり短所である。

私はこの場でこうして自己開示をしている。
他のところではできないし、ここでは誰も何も言えないからこそ価値があると思っている。
文章にするとできるんだがな。
相手がいるとわかると途端にできなくなるのだ。
つまり何も考えずにアホみたいに話すやつが最強ということである。
あぁ、やっぱり私は人を舐めてるな。

2/15/2024, 12:40:20 PM

【10年後の私から届いた手紙】

自分宛に手紙など書くのか。
私はこれまでの人生で、自分に手紙を書いたことはない。
ここで一通。17歳のときの私へ10年後の私より。

私へ。
平凡で慎ましやかな学生生活を送っていますか。
華の17歳で日々楽しいことばかりですか。
勉強、生徒会、進路、恋愛、友だち、家族。
どれも悩んでいませんか。
今のあなたも自分のこれからを悩んでいるでしょう。
これからやりたいことをもっと見つけていきたくない?
今の私はもっとやりたいことを見つけたい。
本当の自分をいまだに見つけられなくて苦しい。
尊敬する人のように、私のことも周りのことも大切にしたい。
あなたはもっとあなたを大切に。
たまには自分のことを褒めてあげてほしい。

考えすぎるあなたは、周りの目を気にして苦しい思いをしていないですか。
親の意向通りに生きていかなくてはいけないと思っていないですか。
あなたのことを本当にわかってくれている人がいなくて苦しくないですか。
死んでも誰も悲しまないだろうと思っていませんか。

元気を出してとは言わない。
私のことはこれでもわかっているから。
難しいと思うけど、もっと自分や人のことを信じてあげてほしい。
可能性を留めないでほしい。
あなたがあなたを信頼すればなんとかなるので。

ではまた。


こんな手紙をもらったら過去の私は嬉しいのであろうか。
「え、全然そんなこと思ってないんですけど。笑」「これほんとに私が書いた?いたずらでしょ。」などと言いそうであるが、これが今の私である。
次の10年後に私から届く手紙は、ニューヨーク辺りから高額な小切手が同封されているであろう。
夢は大きい方がいいのだ。
私だって幸せになる権利ぐらいはあろう。
あの時の苦しみを笑えるぐらいでなければ、私は私でいられないのだ。

2/14/2024, 12:47:03 PM

【バレンタイン】

この時期のチョココーナーは面白い。
主婦、学生、会社員、おばあちゃんなど、あらゆる女性が悩みながらチョコを選んでいる。
この時期にしかみないチョコ製造メーカーであるが、こんなにあるんだなと驚く。
フランスやドイツなどの国名が出るほど、すごいんだろうかと思わざるを得ない。
貰われた人はそんなこと気にも留めないのだろうだろうが。

バレンタインはいつから始まったのだろうか。
女性が男性にチョコを渡す。
企業絡みとしか思えないが、このイベントは今では学生を中心に喜ばしい結果をもたらしている。
悲鳴をあげる人も多いだろうが、私は純粋にこのイベントを楽しんでいる。
あげる人も貰う人もニヤニヤしている。
女子同士であげあったり、家族でチョコを食べたり。
さも気にしてませんよ、と強がっているあいつはきっと誰からも貰えないのだ。


チョコを渡すなんて変なイベントである。
相手に気持ちを伝えるという名目だが、気持ちはいつでも伝えられるであろう。
その口火を切るのがこのイベントなのだ。
誰かのためにチョコを買って(作って)渡すってのが粋なのだ。
この瞬間の感情は、次のバレンタインまで続くはずはないのだから今渡しておくべきだ。

それに比べてホワイトデーの取って付けた感は何なのだろうか。
3月の何がホワイトなのか。う~む不思議である。

2/13/2024, 12:23:32 PM

【待ってて】

私は待っている者を助けることができなかった。
私が小学生の頃の話である。

私はその頃ゲームが好きであった。
友だちもみんなやっており、任天堂歴でいうとDSが出るくらいの時分であった。
私がはまっていたのは『ポケモン不思議のダンジョン』とかいうゲームだ。

自分がポケモンとなって、他のポケモンたちと戦いながら救助を求めるポケモンを助けたりするゲームである。
あるポケモンが、
「棟から出られなくなったから助けにきてほしい。お礼は弾む。」
という内容で救出を求めていた。
お礼に目が眩んだ私は、仲間たちと助けに行くこととにした。
「待ってて!」と意気揚々と向かう。
だが思ったよりもステージが難しく、なかなか助けることができない。
私のプライベートも忙しくなり、ゲームをする時間がなくなっていった。
中学になりゲームはほぼしなくなっていた。

あの頃私に助けを求めていたポケモンは、今でもあの棟で助けを待っているのだ。
私は無情にも助ける力を持ち得ていなかったのである。
15年ほどの時を経て、ゲーム機も壊れてしまっていた。
つまり私が救出に向かう術は断たれたのである。
彼らの人生が続いているのならば、同様に15年の月日が流れているのだ。
あのポケモンはまだあの棟にいるのだろうか?
15年も経てば自力で棟から出られたのではないだろうか?
他の捜査員が助けに行ったのではないか?
待て、私でも手こずったあの棟だぞ?行けるのか?
いや、それとももうすでに…。


私は助けを求めている者を助けることができなかったのだ。
できないことはできないと言うことが大切であることを学んだのである。
欲に目が眩んでも、私ができることに集中すべきなのだ。
さすがは天下のポケモンである。
ゲームができなくなっても深い示唆を与えてくれるのだ。

もしもあのポケモンがまだ助けを求めているのならば、それは大バカである。
私にもできないことがあるのだ。勝手に期待されても困る。
貴様も助けを待つのではなく頑張って降りるべきである。
敵のポケモンとは戦うのではなく、話し合いで解決するべきなのだ。
そのままだと社会に出て苦労するぞ。

2/12/2024, 1:37:35 PM

【伝えたい】

名前は? 月風穂
名前の由来は? 好きな漢字を繋いだだけ
年齢は? 大体20代
職業は? 会社員
性格は? マイペース/考えすぎ/大人しい
趣味は? 映画鑑賞/レビューを書く
好きな映画は? 『麦秋(1951)』
好きな俳優は? レオナルド・ディカプリオ
好きな映画監督は? アンドレイ・タルコフスキー
好きなアニメは? 『ちびまる子ちゃん(1期)』
好きな漫画は? 『ドラえもん』
好きな小説は? 『こころ(夏目漱石)』
好きな小説家は? 米澤穂信
好きな言葉は? 「のんびり行こうよ、人生は。」
嫌いな言葉は? インフルエンサー/流行/サブカル好き
好きな人は? のんびり/落ち着きがある/上品/優しい
嫌いな人は? 口だけ/口が悪い/口がよく動く
好きな時間は? 連休前の出勤日の退勤時
嫌いな時間は? 何もすることがない時間/土曜の午前10時頃/日曜の14時頃
好きな家電は? 電気ケトル
好きな作業は? 家のトイレ掃除
好きな匂いは? 冬の朝の透き通った香り
好きな場所は? 潰れかけの年季がかったスーパー/地方公共施設(公民館や資料館など)
嫌いな場所は? ムダにおしゃれを気取った建物/全体的にうるさくて汚い所
行きたい場所は? 恐山/この世のすべての場所
言われて嬉しかったことは? 「変わってるね~」

なぜここで文章を書いているのか?
 毎日何かしら文章を書きたかったから
なぜ今回はこんな文章? 
 いつものエッセイとは違うことを書きたかったから/どこにも書くことはないであろうから
文章を書く上で気にしていることは? 
 なるべく思ったことを書く/自分のことを書く

伝えたいことは? 
 あなたがこの文章を読んでいるということは、時間をもて余しているということである。ズバリそうでしょう。

最後に一言 私のことを伝えたい。

Next