風雪 武士

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2/8/2026, 9:25:00 AM

どこにも書けないこと。

今まで私の作品を読んで下さった方は分かると思いますが、どこにも書けない事はすでに書いてます。
気になる方は過去作をお読みください。
私の方針として、与えられたテ−マに対して自分が書きたいと思う事、読者の方が面白いと思う事をモット−に執筆してます。
なので、実体験の回もあれば、完全創作の回もあります。
今後もテ−マに対してベストな選択をします。
今回はこのような内容しか思いつきませんでした。
期待を裏切って申し訳ないです。
次回から頑張ります。


2/7/2026, 8:08:46 AM

時計の針。

中学校の校庭を、二人の男子生徒が歩いている。
「明日の練習試合で、勝った方が美佳と付き合ういいな!」
僕は言った。
「分かった、よし、いいだろう。後で後悔するなよ!」
春馬は約束した。
武道館で剣道部の練習が行われている。
武士と春馬は防具を身につけ、竹刀を持っている。
互いに構えた。
美佳を始め、部員は固唾を飲んで練習試合を見守っている。
「始め!」
顧問の先生が試合を告げた。
中学生剣道のルール試合時間は3分。
面、小手、胴のいずれかに有効打を当てて二本先取した方が勝ちである。
「小手、面、胴」
「胴、面、小手」
息を飲む攻防、早すぎて見えないが互いに有効打はない。
「面!」
武士は上段に打った。
春馬はとっさに竹刀を上げる。
「小手!」
武士の竹刀が春馬の手首に当たった。
「小手一本!」
顧問の先生は判定した。
「おお−!!」
試合を観戦している生徒から歓声が上がる。
面に見せかけて小手狙いだったのか…。
アイツこんな技を隠してやがったのか。
練習では一度も見せてないのに…。
やられた!
春馬は動揺している。
フフフ、名付けて『燕返し』だ!
春馬に勝つ為に練習していたのさ。
武士は笑みを浮かべた。
「二本目、始め!」
春馬の怒涛の攻撃が始まった。
武士は防戦一方だ。
なんという凄まじい攻撃だ。
気を抜いたらやられる!
もう試合終了じゃないのか!?
時計の針は動いているのか?
おのれ!燕返しだ!
武士は返し技で燕返しを打った。
だが、春馬はしっかりと防御した。
なに!たった一度見ただけでもう通用しないのか!
間違いなく天才だな!!
だが、あと少し粘れば終わりだ、僕の勝ちだ!
逃げ切るぞ!
その時。
「胴!」
春馬の竹刀が武士の胴に当たった。
その瞬間、ストップウォッチは試合終了を示した。
「胴一本!時間切れ引き分け!」
ウオ−!!
武道館は興奮に包まれた。
二人の決着はつかなかった。







2/6/2026, 9:26:39 AM

溢れる気持ち。

少年は病室のベッドの上で、音もなく佇んでいる。
僕は急性骨髄性白血病で入院している。
骨髄移植こそが、完治への唯一の道だ。
つまり、自力治癒は見込めない。
ドナ−候補は依然として見つかっていない。
見つかったとしても移植手術までは漕ぎつけない。
それが現実だ。
そういえば、樹木の最後の葉が落ちない様子を見て生きる希望を得た話があったな。
僕は窓から樹木を見た。
すると、いつもあるはずの樹木が伐採されていた。
おそらく邪魔になったので木を切ったのだ。
僕はガッカリした。
現実は小説みたいには行かない。
僕はすべてを諦めて絶望した。
己の運命を呪った。
その時、看護師が慌てて入室した。
「武士君、ドナ−が見つかったわ!」
看護師は興奮して伝えた。
「どうせ、なんだかんだで断わられるんでしょう?」
僕は冷たく言い放った。
「いいえ、ドナ−の方は手術に合意してるわ、だから来週手術よ!」
「ええ!ぼ、僕の病気は治るんだね!まだ生きてもいいんだね…。良かった……」
僕は溢れる気持ちを抑えきれず号泣した。

2/5/2026, 6:15:49 AM

Kiss

公園内を歩く高校生の男女が会話をしている。
「武士、助けてよ」
と唯美は懇願した。
「ちゃんと断ればいいだろう!それだけだ」
武士は冷たく言い放った。
「勉に何回も付き合えない!って言ってるのに毎日のように私に交際を申し込んでくるのよ!しつこいのよ!」
「俺には関係ない。自分でなんとかするんだな」
「分かったわ、勉を説得できたら貴方にKissしてあげる」
「なに、本当だな、よし、分かった!俺が助けてやるよ!約束は必ず守れよ!」
武士の目が輝やいた。
「女に二言はないわ」
数分後、勉が二人の前に現れた。
唯美は大木に隠れた。
勉の前に武士が立ちはだかる。
「唯美に用があるんだよ!邪魔だ!どけ!」
勉は怒鳴った。
「唯美はお前と付き合えないと断ってるだろ!諦めろ!」
武士は正論を言った。
「うるせぇ!お前には関係ないだろう!!」
シュッ、勉の右ストレートが、風を切って飛んできた。
ドゴッ、バコッ、バシッ、武士は攻撃をかわすと、勉の腹に左右のボディブロ−を連打した。
勉はくの字でひっくり返り、そのまま仰向けに倒れた。
「しつこい奴はモテねぞ!潔く諦めるんだ!」
「ウグッ、ウ−ン…」
勉は苦渋に満ちた声を漏らした。
「よし!説得したぞ!唯美、善は急げ、今すぐkissしよう!」
武士はニヤニヤしながら後ろを伺った。
だが、唯美の姿は何処にもなかった…。
「何が女に二言はないだ!騙しやがって!純心な男心をもて遊ぶな!!」
夕暮れの公園に虚しく声が響いた。



2/4/2026, 7:44:47 AM

1000年も。

人類は目覚ましい発展を遂げた。
世界人口は約82億人に達した。
宇宙旅行が日常になるのもそう遠くない。
高度な文明を築いた。
たが、代償があまりにも大きく環境問題が深刻だ。
毎年、九州と四国を合わせた面積の森林が伐採されて、気温上昇が止まらない。
止まらぬ南極の氷解、海面上昇の異常事態だ。
環境問題を、莫大なビジネスに変える天才が現れない限り真の解決はない。
人類を滅亡に追い込む核兵器が、今も世界中に存在している。
こうなると人は賢者なのか?愚者か?分からなくなる。
人類の平和と地球環境に最適な時期は縄文時代。
縄文時代は意外と争いは少なかった。
おそらく狩りで忙しかったのだろう。
ルソーの「人間よ自然に帰れ!」は正解だが、僕はスマホに帰ってしまう。
スマホが便利で楽し過ぎて手放せないのだ。
弥生時代から貧富の差ができた。
日本史において、第二次世界大戦が地獄であった。
もう少し早く生まれてたら危なかった…。
1000年も先の事は分からない。
今を大切に、環境にも、人にも、動物にも、自分にも優しく生きればいいのだ。


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