3/23/2024, 12:42:13 PM
お題《特別な存在》
月灯り、木漏れ陽。
彼の人生はそれしか記憶にない。光に祝福された、生。
黄昏も深い深淵の泳ぐ夜の底など識らないのだ。
彼女は水鏡に映る己の姿を見て、嘲笑した。
醜い灰の髪に痩せこけた頬。
粗末な布で織られたワンピース。
彼とは、何もかもが真逆なのだ。
彼女は一瞬でも愛を咲かせた真実を、心底嘆いて深淵と消えていった。
永遠に彷徨い歩くのだとしても。それは、安らぎの揺り籠に過ぎない。
1/31/2024, 12:22:48 PM
お題《旅路の果てに》
交わす言葉は道標。
小さな旅路のお供は古びた絵本。
誰にも歓迎されなかった旅路に舞う風花。
それでも手にしたものは――抱えきれないほどの、星の海。
星のランプを創って、またその旅路を辿ろう。
今度は、君と一緒に。