月下の胡蝶

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12/1/2024, 9:21:44 AM

お題《泣かないで》



きっかけは何だっただろう。


虚ろな瞳で日常を見ていた。あの子――お絵描きしている間も隣にいて、一緒に同じ世界を夢見たあの子。アクアマリンの海色の毛並みが美しい、私があの夏に拾った小さな子猫は――どこへ消えてしまったのだろう。



どこか遠い国へ旅立ったのだろうか。


――私の隣だけが“世界”じゃない。




それなら。この瞳から降る静かな雨はなんだろう――?


11/18/2024, 10:39:43 AM

お題《たくさんの想い出》


太陽と月が巡る。

季節が移り変わりゆく時々を愛猫と歩んできた日々は、永遠に色褪せることのない、物語だろう。


老いて、歩けなくなってきた愛猫。




どれだけ大変だろう、辛かろう。

気持ちをすべてわかってあげることはできないけれど、君が今を生きるから精いっぱいの愛と敬意を持って――終わりまで見守ろう、生きよう。友に。

11/12/2024, 2:39:38 PM

お題《スリル》




嘘をつき続けるのは美しい毒で、日常を甘く、時に痛いほどの絶望と虚無感で麻痺させる。



スリルは快楽《スパイス》。


スリルは劇薬《ポイズン》。



一生溺れて、一生抜け出せない幻想。


11/2/2024, 12:30:43 PM

お題《眠りにつく前に》



神様にありがとうを伝える。


明日もよろしくお願いします、と。



どんな生き方をしてても、やっぱり感謝は大切。



これも小さな幸せのひとつ。積み重ねていくと、いつかきっと大輪の花が咲いて、すてきな花園になるんだと想うわたし。



空想は果てしなくどこへだっていけるの、わたしは臆病だけど空想の翼は壮大だ。


10/31/2024, 2:30:04 AM

お題《懐かしく思うこと》



積み重なった言の葉を書き留めたノート。


意味のわからない、言の葉の羅列さえも愛おしい年月の証。



今だって、道は昏く道標の灯りがあっても歩くのは怖い。



それでも歩いてゆけるのは、彼《物語》があったから。


そして彼女《言の葉》は連れていってくれる――私をいつだって。遠い遠い旅路にさえ、友にゆく旅人になって。



世界はいつだって木漏れ陽に満ちている。

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