椿灯夏《少しずつ削除します》

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7/21/2022, 11:31:47 AM

7/20/2022, 11:50:58 AM

お題《私の名前》


はじめてのおくりもの。


この世で、たったひとつの――。




《名》とはおのれの意味であり、だれかが呼ぶための名だ。存在意義であり、生きていくために必要なもの。



でもわたしは名が無いから、だれにも呼ばれない。捨て子で、どこかの屋敷に拾われて、名前は必要ないと言われ番号で呼ばれる。わたしの他にも色んな子がいて、同じように番号で呼ばれる、それが《あたりまえ》。


そしてまたいらなくなったら捨てられ、また拾われてのくりかえし。もう、あきたの。それくらい《あたりまえ》なんだわたしたち《ドール》は。



人が楽をするためだけに生まれ、生きている屍。



偽りでもいい。


愛されなくてもいい。



《わたし》の居場所がほしい。


だって、名前は居場所でもあるから。





それは、ある日突然世界を変える。



大きな屋敷の広いお庭。光あふれるこの楽園で、ご主人様はわたしに微笑む。



「ローズクオーツからとって、《ローズ》はどうだ? おまえにぴったりだと思うんだ」





光のしずくがこぼれ落ちる。



ご主人様がくれた楽園は――わたしの凍った心をとかしてくれた。



7/19/2022, 12:00:17 PM

お題《視線の先には》



秋の雪がはらはらと散りゆく街は黄昏色に染まる。


切り取られた季節は繰り返す。



ある青年は言った。「ここは誰かの夢。誰かの季節。失いたくない、このままでいたい――“繰り返す”にはじゅうぶんだろう?」



ある少女は嘆いた。「想いは時に人を苦しめます。それでも想わずにはいられないでしょう、わたしたち人は」



ある少年は、それを絵に描きのこす。


「僕にできることは、絵を描くことだから。この街を描くんだ。それがきっと救いになるって信じてる」





誰かの夢。


誰かの季節。



たったひとりの誰かを救うことが、この季節の先に繋がるんだ。



7/18/2022, 11:22:27 AM

お題《私だけ》



長い旅路の果ての足跡は 私が今まで歩んできた軌跡


誰にも歩むことなんてできない



私だけの旅


私だけの宝物



《あなた》だから、ここまで来れた


《あなた》だけの旅の


《あなた》だけの物語を聞かせて?



紅茶に星屑を落として 心地よい風に揺られて


物語は始まる――



7/17/2022, 11:51:03 AM

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