HANAMI

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7/17/2025, 1:07:05 PM

『揺れる木陰。』

もーいーかい?   まーだーだよ!

もーいーかい?   もーいーよー!
『かくれんぼか。懐かしいな』
『俺も昔よく友達とやっていたな』
学校帰りの夕方、まだ子供たちは外で遊んでいる
みんな元気に走り回っている
微笑ましい

太陽か沈んでいく
それにともなって、影も動き出す
子供も帰る準備をしだした
『みんな帰ろー!』
『?』
『なぁ、そこの君』
『どうしたの?』
『そこに隠れている子も呼んだほうがいいんじゃない      
 か?』
『?僕らみんなそろってるよ?』
居ない子いる?と少年はみんなに聞くがみんな、
いないよ?全員そろってるよ、と言っている
そんな訳ない
だって、まだあそこに子供がい―
『?!』
さっきまで木に隠れていた子供は、影か動くとどうじに、すぅっと消えていた
俺、一体何をみていたんだ…
頬に汗がつたう
……何か怖い夢を見たんだ。うん、きっとそうだ。
俺はその子の事を無理矢理頭から消した

7/16/2025, 12:42:49 PM

『真昼の夢。』
太陽が眩しい昼に、私は昼寝をした。
夢を見たんだ。
……
『此処に居たんですね』
『探したんですよ』
此処では私は、あるお偉い人らしい。
平安貴族みたいな服装をしていた気がする。
『?何かよう?』
『忘れたんですか?!』
『今日は町の様子を観察しに行くと、あれほど言ったじゃないですか!』
『ごめんなさい』
『もう!時間無いので早く生きますよ!』
―町―
ざわ  ざわ
あの人かい?  わしらの生活を苦しめているのは
ノコノコとよく来ましたね… 
 私たちを見下しているんだわ…
『…耳を傾けないでください…』
『私、何かあの人たちにしたのかしら?』
『平安貴族の私たちを好いてる人はあまりいませんよ』
町の人に近づく
『私たちの何が気に食わないのですか?』
『…すべてよ!』
『貴方たちが贅沢ばかりするせいで!
私達は貧しいのよ!!』
そうだ! そうだ!!
『――』
―『…っ!』
今日も途中で夢から覚めた。
あの後私は、何て言うのか。
いい結末になることを祈るしかない
『…最悪な夢ね…』

7/15/2025, 1:12:00 PM

『ふたりだけの。』

『これは、お母さんと貴方のふたりだけの秘密だよ?』
『わかった!』

『ただいま~』
『お父さんだ!!』
『おかえり!!』
『おかえりなさい貴方』
『二人ともただいま』
みんなでご飯を食べた後
『あれ?僕のお菓子が減ってる?』
『ギクッ!』
『…ふ〜た〜り〜と〜も〜!!』
『ごめんなさい!』
『美味しそうだったからつい…』
『美味しかった?』
『うん!!』
『そうか!』
『貴方ごめんね』
『いいよ。もともとみんなで食べようと思ってたから』
『さ!明日は休みだし、みんなで夜更かしだ!』
『やったー!』
『なら、ジュースとお酒、持ってくるわね』
『ありがとう!』
『ねぇねぇ、映画観ようよ!』
『いいな!何見る?』
『私これ〜』
『僕はこれがいいかな』
『私はこれがいいわ』
『じゃぁ、じゃんけんで勝った順に見たい映画を観ようよ!』
じゃんけん!!ポン!!

7/14/2025, 1:12:11 PM

『夏』

なつはくる
よるはしずかに
すずしきかぜ

『どう?』
『私が今考えた短歌』
『いいんじゃない?』
『今にぴったり』
『私、才能あるかもしれん…』
『自分で言う?』
『こういうのは、自分で自分を褒めるんだよ』
『まぁ、自分に自信があるっていい事だね』

しずけさと
ともとかいわし
かんじとる
いまがいちばん
しあわせかんじる

『私も作ってみた』
『俳句?』
『そう。今の気持ち』
『へぇ〜、今幸せなの?一番?』
『うん』
『とっても』
『たまにはいいね』
『自分の気持ちを短歌や俳句にするの』
『ね。昔の人になったみたい』
『私達、前世俳人だったのかも!』
『そうかもね〜』

皆様もぜひ、自分の気持ちを短歌や俳句にしてみたら
どうでしょう?
新しい発見があるかも、しれません。

7/13/2025, 1:16:35 PM

『隠された、事実』

『さぁ皆様、神へと祈りを捧げましょう』
『さすれば、全ての罪をお許しになりましょう』
―みんな、毎日欠かさず教会に行って、祈りを捧げる
うちはまだ子供だから、難しいことはわかないけど、
祈り捧げれば良いことが起こるって、お母さんが言ってた。
『貴方も将来此処で働きなさい』
『なんで?』
『此処で働くということは、とても嬉しい事なのよ?』
『神様に最も近い場所で働く、さすれば来世もきっと幸せに生きられるわ』
―此処で働けるのは嬉しいこと。神父様もいるし安全。
みんなそう言ってるけど、うちはそう思わないよ
だって、神父様って毎回祈りを終えた後、一人だけ別の部屋に連れて行くんだよ?
うち、鼻がいいの。前にその部屋の前を通ったら、鉄みたいな匂いがしたんだ。
気になって部屋を覗いたら、神父様が人を殺していたの
その事を神父様に前聞いてみたの。
『神父様』
『どうしました?』
『なんで、神父様は毎日人を殺しているのを?』
『……それは、あの人たちが犯罪者だからだよ』
『でも此処で祈りを捧げれば罪はなくなるんでしょ?』
『そうですね』
『ですが、あの人たちは越えてはいけない一線を越えてしまったんですよ』
『越えてはいけない一線って?』
『貴方にはまだ早いですね』
『もう少し大きくなったら、お伝えしましょう』
『わかった』と言い、あの子は教会を出ていった。
―子供というのは、時に勘がいい。
あの子が大人に、私が人を殺していると言っても
相手にしないだろう。
あの子がもう少し大きくなったら、次はあの子ですね…

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