『隠された、事実』
『さぁ皆様、神へと祈りを捧げましょう』
『さすれば、全ての罪をお許しになりましょう』
―みんな、毎日欠かさず教会に行って、祈りを捧げる
うちはまだ子供だから、難しいことはわかないけど、
祈り捧げれば良いことが起こるって、お母さんが言ってた。
『貴方も将来此処で働きなさい』
『なんで?』
『此処で働くということは、とても嬉しい事なのよ?』
『神様に最も近い場所で働く、さすれば来世もきっと幸せに生きられるわ』
―此処で働けるのは嬉しいこと。神父様もいるし安全。
みんなそう言ってるけど、うちはそう思わないよ
だって、神父様って毎回祈りを終えた後、一人だけ別の部屋に連れて行くんだよ?
うち、鼻がいいの。前にその部屋の前を通ったら、鉄みたいな匂いがしたんだ。
気になって部屋を覗いたら、神父様が人を殺していたの
その事を神父様に前聞いてみたの。
『神父様』
『どうしました?』
『なんで、神父様は毎日人を殺しているのを?』
『……それは、あの人たちが犯罪者だからだよ』
『でも此処で祈りを捧げれば罪はなくなるんでしょ?』
『そうですね』
『ですが、あの人たちは越えてはいけない一線を越えてしまったんですよ』
『越えてはいけない一線って?』
『貴方にはまだ早いですね』
『もう少し大きくなったら、お伝えしましょう』
『わかった』と言い、あの子は教会を出ていった。
―子供というのは、時に勘がいい。
あの子が大人に、私が人を殺していると言っても
相手にしないだろう。
あの子がもう少し大きくなったら、次はあの子ですね…
7/13/2025, 1:16:35 PM