HANAMI

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7/12/2025, 1:41:04 PM

『風鈴の音』
チリンチリン
『暑いな〜』
『ねー』
『早く終わってくんないかな〜』
『ねー』
『それしか言えないの笑?』
『YES〜』
『だめだ、もう脳が溶けてる。良いやつだったよ』
『まだ死んでないよ』
そんな会話をしながら、2人でアイスを食べる
暑い夏に食べるアイスはとても美味しい
チリンチリン
風鈴がなると何故か涼しく感じる
無限に続く青空と、綺麗な音を鳴らす風鈴
まだまだ夏は続きそうだな〜

7/11/2025, 1:13:28 PM

『心だけ、逃避行』
いつも一人のあの子は今、どんな気持ち何だろう
聞いてみても、『大丈夫』とだけ言って外をぼんやりと見ている
本当は大丈夫な訳ない
隠しているつもりでも分かるよ
日に日に増えていく腕の痣
虐待…だよね
辛いはずなのに、苦しいはずなのに…助けを、求めたいはずなのに…
どうして、平気で笑っていられるの?
わからない…
『助けて』そう言うだけで、君は救われるのに…
君は何から逃げているの?
まだ、認めたくないの?
親から虐待されている事
私、心配なんだよ…
君がもし、虐待が原因で死んでしまったら
私、心が壊れちゃうよ
私は貴方が大切。
…死ぬときは、言ってね
私も一緒に死んであげる
君を、あの世でも一人にさせたくないから
一緒にこの世から逃げよう?
二人なら、怖くないでしょ?
大丈夫。貴方には私がいるから…

7/10/2025, 1:32:25 PM

『冒険』 

『みんなー!わるいやつをたおしにいくぞー!』
おぉー!!
昔、友達とよく勇者ごっこをして遊んでいた
近くの公園の周りを歩いて、また公園に戻って悪い奴を倒しに行く。
そんな遊び。
とても楽しかった。
今はもうしない、子供の頃にだけ出来た冒険。
あのワクワク感がとても好きだった。
昔は遠いと思っていた、お店も家も、今大人になると
近く感じてしまう。
友達と公園の周りをぐるぐる回って悪い奴を倒しに行くのは、もう出来ないけど、
人生というなの冒険はまだまだ始まったばっかり。

この冒険の目的は悪い奴を倒しに行く事じゃない、
楽しく生きる、満足して死ぬ、を目的にして
僕は一歩、前に足を踏み出す。
僕の冒険はまだまだ終わらない…

7/9/2025, 12:53:14 PM

『届いて……』
私、最後に貴方に会いたかった。
会って、そして、別れの言葉を面と向かって、言いたかったです。
貴方に会えなかったら、この気持ちは言えない。
 私が引っ越してきて、学校にも不慣れのとき、
貴方が声をかけてくれた。
貴方が居たから、私は楽しく学校生活を送れたんです。
感謝の気持ちを貴方に届けたい。
引っ越す前に貴方と話がしたかった。
いつまでも、いつまでも、貴方のそばにいたかった。
でも、貴方は私のそばを離れてしまった。
もう会うことは出来ない。
君ははるか遠い場所にいってしまったのだから。


君はイジメをうけていたんだね。
貴方は自分がイジメられていても、人に優しく出来る、
心優しい人。
ごめんね…私がもっと早くに気づくべきだったね
ごめん…
でも、これだけは言いたい。
『貴方のおかげで、私は楽しく生きることができた…』
これだけは届いてほしい。
大丈夫、一人じゃないよ。
私も、今から引っ越すから…

7/8/2025, 1:30:50 PM

『あの日の景色』
あの日、僕は見てしまった。
クラスでも一番人気のあの子が、人気のない森で人を殺しているのを。
僕は見てしまった。
恐ろしかった、怖かった。
見てしまった僕もあの子に殺されるんじゃないかって。
でも、あの子はただただ笑って、森を出ていった。
僕はただ混乱してその場に突っ立っていた

次の日、僕はその子とあった。まるで昨日の事が嘘みたいに、平然と過ごしていた。
あの子の態度から、僕は昨日の事が本当だったのか、
夢だったのか分からなくなった…
あの子は誰にでも優しくて、イジメ、ましては殺しをするような子には思えない…
きっと、昨日の事は僕の見間違いだろう。
そう、僕は自分に言い聞かせた。


―あの日の、私は見てしまったの。
クラスではあまり目立たないあの子が、森で人を殺しているのを…

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