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7/27/2024, 10:48:48 AM

神様が舞い降りてきて、こう言った。

前の【神様へ】というお題のとき俺は死んだお姉ちゃんに会いたいと神様に願った。その願いを聞いて神様が空から舞い降りてきた。そして言った。「お主の願いを叶えてやろう」そう言うと神様は持っていた棒をクルッと回した。その瞬間周りがピカッと光った。そして目を開けたときには神様ではなく死んだはずのお姉ちゃんが立っていた。俺はお姉ちゃんを見たとたん走り出したが、格好悪いことにすべって転んでしまった。するとお姉ちゃんは俺に駆け寄ってきて「大丈夫」と聞いてきた。その声は聞き馴染みのある俺がずっとずっと待っていたあの声だった。お姉ちゃんは「足怪我してる」と言って俺の手を引いて家に帰っていった。家に帰ると俺はお姉ちゃんの適切な処置を受けたあとテレビゲームや一緒にYouTubeを見たりして楽しい時間を過ごした。お姉ちゃんが戻ってきてからちょうど1日が経とうとしたときお姉ちゃんが改まったように言った。「空今まで本当にありがとうそして私の願い叶えてくれてありがとう。空のおかげで満開の桜が見れたわ。」そう言ってお姉ちゃんは俺の目の前から姿を消した。俺はお姉ちゃんが座っていたところに一つの手紙が落ちているのを見つけた。そこには注意事項と書いてあり「効果は1日で切れてしまいます。それでは大切な人との最後の1日をお楽しみください」と書いてあった。それを見て俺は空に向かって叫んだ。「神様ありがとうお姉ちゃん元気でね」そう叫ぶと空にある一つの星がピカッと光った気がした。

7/25/2024, 12:13:01 PM

鳥かご

私はその日いつもより早く家を飛び出した。学校に行くと誰もいないことを確認して私はクラスで飼っている鳥のつーくんの鳥かごに歩み寄った。つーくんは先生が家から持ってきたインコでクラスの子たちは休み時間になるとつーくんと必ず遊んでいた。でも私は知っていた。つーくんはみんなが嫌いでずっと外の世界に憧れていることを。私は物心ついたときから動物の言葉が分かるという特殊能力を持っていた。それで今日つーくんをみんなに内緒で逃がしてあげようと思ったのだ。クラスの子たちには悪いが「朝来たら逃げていた」と嘘をつけばいい。そう思って私は思いっきり鳥かごを開けた。その瞬間つーくんは羽ばたいていった。私が外を見る頃にはもうその姿はなかった。私が鳥かごを閉めると後ろから物音がした。すぐに後ろを振り向くとクラス委員長の鮫島大翔がいた。「田中さんつーくん逃がしたの」そう聞かれて私はうなずいた。それから私は鮫島にすべてを話した。特殊能力が使えること、つーくんが外の世界に憧れていたこと。そのことを話すと鮫島は「じゃあ俺について来て」と言われついて行った。その時の私はまだ知らなかった。これから起きる悲劇に。

7/23/2024, 11:44:05 AM

花咲いて

俺は桜の木に向かって願った。「あいつが死ぬ前までに桜が咲きますように」と。俺の彼女の美琴は先が長くなかった。自分で呼吸が出来なくて今だって病院で人工呼吸器をつけて生活している。そんな美琴が俺に「ねえ永久私の最後のお願い聞いてくれる」と言った。俺はその時涙が出そうになった。「最後なんて言うなよ」と言うと美琴は震えた手で俺の頬をそっと優しくなでた。「私のお願いはもう一度永久と桜を見ることだよ」俺はそう言われると一目さんに病室を出た。そして桜の木の前に立つと全力でお願いした。今は2月。花が咲かないのは馬鹿な俺でもわかっていた。それでも俺は美琴の最後の願いを叶えてやりたかった。でも美琴は桜を見ることなく短い人生に幕を閉じた。俺は今でも昔美琴と撮った写真を見て思う。あと数日生きていれば一緒に桜が見れたのにと。

7/22/2024, 1:08:13 PM

もしもタイムマシーンがあったなら

もしもタイムマシーンがあったなら私は過去に行くだろう。昔泣くことしかできなかった自分に「大丈夫だよ」と伝えたい。どんなに助けを求めても誰もが見て見ぬふりをした。そして大人は全員通り過ぎていった。汚いものを見るような目をして。それからだ。口が悪くなったのも態度が悪くなったのも自分を守るために仕方がないことだった。毎回「その態度は何だ」と言われるが、見て見ぬふりをしたお前らが悪い。でもそんな私を変えてくれた。私が先生に説教をされて機嫌が悪かったとき幼馴染のあなたが「本当にそれが素のお前なの」と言った。その時私は自然に涙が出た。ずっと気づいてほしかった。苦しくて辛かったときに求めていたものをあなたがくれた。あなたは私が泣くとおろおろしていたので私はすぐに涙を拭って言った。「ありがとう」と。

7/19/2024, 1:48:03 PM

視線の先には

視線の先にはいつも君がいた。でもあの日から視線の先には君ではなく暗闇が待っていた。君はどこに行ったのだろう。そう思って暗闇の中に入っていった。でも周りは何も見えなくて光も君も見えなくて僕は何もかも失った気がした。君とこの暗闇で再会できたら僕はホッとして君を抱きしめるだろう。でも今は自分の心に木枯らしが吹いている気がした。いつか君に再会できる日を信じて僕は今でも暗闇の中を歩いている。

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