人は所詮ひとりだと言う人もいる。
心理学では、自分以外は他者ではあるから、そうとも言える。
そして、お互い全てを理解出来る人間はいない。たとえ親、兄弟であったとしても。
家族が支えになる人もいれば、家庭環境によっては逆も然り。
家族に頼れない人達は、自分だけを信じるしかない。けれど、それでは疲れて息切れしてしまう。自分も気付かないうちに。
そんなとき、言葉の変化、雰囲気で察知するのか。
何かをキャッチして、私をこの世界に留める為に、必要な言葉をくれた。
そういうときは、言葉の力は弱まって届きにくくなってしまう。だけど、不思議と小さくても刺さるときがある。
それは、自分自身が求めていたモノ。
友達が気づいてくれるのも、奇跡。
電話で会話できるのも、そして些細なことが大きなきっかけになる。
それらがなければ、私はいまここにこうして存在していない。
照れくさいから、このことを話すことはないけど。
「メッセージが気になって……何時になっても大丈夫だから、話を聞くよ」
『友情』
ただがむしゃらに、こなしていく日々が過ぎていた。あの頃は、立ち止まることがとても怖かった。
周りなんて関係ない、自分たちがどうすべきか?
どう伝え、魅せるか?
それしか考えていなかった。
全速力で階段を駆け上がり、周りを蹴落とし行く。それが当たり前だった……でも、それは間違いの始まり。
だから、少しずつ壊れていく音にも気が付けない。
せっかく撒いた種も、簡単に粉々になり、土に還ってしまう。そして時には、風に飛ばされてしまうこともあった。
もう、ここまでかな……ふと、そんなことも過ってしまう。
何もかも諦めて立ち止まろうかと、周りをゆっくり見渡した。
ぼろぼろの荒れ果てた地面と砂埃の世界だと、勝手に思い描いて信じていたけど。
緑が多い繁り、気持ちの良い風も吹いていた。よく目を凝らすと、とても小さな花々が静かに咲き始めている。
まだ世界は変われる、どんな景色を魅せることが出来るのだろうか……
瞳に映っていたのは、温かな笑顔が咲き乱れ、太陽を求めるように手を伸ばし、ここに居場所を求める声たち。
キミ達がいる限り、一緒に先へ進もう。
そしてこれからもずっと、届けつづけよう。
見つけてくれて、見守ってくれてありがとう。
『花咲いて』
過去に戻り、その頃の自分を捕まえて未来に起こることを説明したとする。だから、未来をより良くするためにアドバイスをしたり、勉強を促したとしても、疑心暗鬼の塊のワタシは頷いたとしても、実行するかは別問題だ。
そもそも、面倒なことは後回しにするだろう。
その結果、過去は変わらずそのまま今に至るはず。
では未来はどうだろうか?
やらないといけないと思いつつも、結局は何もしていない。
とても、私らしいと思う考察であった。
『もしもタイムマシーンがあったなら』
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睡魔に負けてしまい、ちょっと時間がないので(笑)連日の睡眠不足のツケです。暑い日が続くので気を付けて下さいね。
睡眠不足のまま、ライブへ向かっている私。
楽しみすぎてなのか、すでによくわからない。
寝不足過ぎて、頭痛までしてきた。
この頭痛の解消、そして帰宅まで持つ体力……いや、この際、願いが叶うなら、無限の体力。そして、色々とありそうな自分でも気付かない病気達も治しておいてくれ!
今日の私はかなり切実、会場に着くまえに眠気とも戦わなくては……
小さな願いは叶うかもしれないので、エナジードリンクでも飲みながら行こうかな。
『いま一番欲しいもの』
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小説は着くまでに仕上がらない予測なので、私のいまの本気の本音です(笑)たまには、こういう日も。ではよい休日を。
一瞬、誰を呼んでいるのかわからなかった。
何時ぶりだろうか、自分の名前を呼ばれたのは。
もう家族も、呼ばないから。
子供が産まれてからは、家族も他の人も『ママ』としか呼ばない。
唯一、名前で呼んでくれる独身時代の友達達は、生活がお互い変わりすぎて会うことも出来ない……
時々、私自身が『ママ』というフィルターにかけられて見えなくなる。
いま笑っているのは、本当に私なのかな……
見失いそうになる自分は、子供の笑顔で食い止められるけど。
私って誰だろう……
そんな言葉が時折、ふと過ってしまう。
「えっ?詩歩!!久し振り!会いたかったよー!」
すれ違いざま、偶然会った友達に呼び止められた。
彼女の笑顔と私の名前を呼ぶ声、それだけで私は私であることを思い出すことができた。
「ねぇ、この後予定はある?久し振りに話さない?」
私は彼女に、あの頃と同じ笑顔で話しかけていた。
『私の名前は』