Open App
10/13/2024, 7:29:08 PM

「貴方は本当に子供のように笑うね。」

母親はバカにするかのように言った。でも本当にそうなのかもしれない。
私は笑い方だけではない。怒る時も泣く時も喜ぶことも。全部子供みたいだ
なんなら私は嫌いなものも多い
ピーマンやキャベツ、きのことか果物類も食べられない
それは大人になっても変わることはない。
大人になったら嫌いがあまりなくなることや、嫌いなものが好きになることだってある。
私は大人になってもこのままなのかもしれない。

「でもその子供のよう…そのらしさが私は好きよ」

でも焦る必要はない。
子供らしさは私の「個性」なのかもしれない。
私の「個性」は男の子から散々バカにされるかもしれない。
でもそれでいいのだ。
私の「個性」に気づいてくれているのだから。

『子供のように』

10/13/2024, 2:11:06 AM

オレンジ色の光が差しのべる教室でただ1人
また私の机に誰かから文字が鉛筆で薄く書かれる。
その文字は癖字で

「今日はどうだった?」

と書かれていた。
私は

「普通の1日だった。」

と、濃く、私なりに読める字で書いた。
校庭のほうで運動部が練習をしているのが見える。
となりの教室では吹奏楽部がトランペットやトロンボーンの演奏の練習をしているのが聞こえる。
私はさっき書いた文字の下に薄く

「今日はいつもよりも普通だった。」

と少し微笑みながら鉛筆で書いた。
そろそろ帰ろうとし、いつも通り重いリュックを持ち教室を出ていく。
階段を下ると、クラスメイトの男子が勢いよく汗をかいて階段を上るのを見た。
彼は不思議な顔をしている私を見て
「忘れ物しちゃって」
といい、また勢いよく彼は階段を上る。
私はその男子を見て、明日のメッセージの返答を楽しみにしながら階段を下っていった。

『放課後』