あやふや

Open App
5/13/2026, 4:54:46 PM

愚かしい、冬。

外気にあてられて
火照った頬もマトモになっていく。

ここの所、うまく眠れない。
手が細かに震え、集中も持たない。

寒くてかじかんでいる訳じゃない。
こうも意思に逆らうように振る舞う身体は、
人間は脳内物質の奴隷のような気さえする。

いくつ歳を重ねて。無為に浪費。
うっかりと死地に立たされたりもして。
それなのに大人が遠く感じるのはどうして。

体験が滑る。身につかない。冗長で間延び。
消耗品のように少し爆ぜて、それでお終い。

もう何年も会いに行っていない。
春になれば、気分もどうだろう。

#62『一年後』

5/12/2026, 4:57:36 PM

ケタケタと笑うオルガンが
不思議なお茶会にいざなう。
いや、もう席についていた。
それなら盛り上げ上手な側面と。

目が合った、側面と。
わたくし事ながら鼻が高い。

あわててティーポットの底を覗く。
指揮の真似事をしている女がいた。
ふと見上げて、空に目が合う。

くすくす、と重なった笑い声。
あの子のものとは、また違う。
目の奥、耳の奥、歯の奥、鼻の奥。

甘いにおいを食べる。
声を見た、吐き戻したケーキ。

あなたの正しいは、貴方によってこわれた!

いかれたおれの頭をどうにか隠して。
あわよくば貰ってほしい。

#61『子供のままで』

5/11/2026, 4:19:05 PM

うおー!あいらびゅー!

ぼくの詩をいいねしてくれる人!
心、病んでないー!?大丈夫ー!?

いつもありがとうー!
愛してるよー!

めっちゃ初対面のきみも!
下北でぶつかってきたおじも!
みんな大好きだよー!!!!!

……。

#60『愛を叫ぶ。』

5/10/2026, 5:02:23 PM

摘まれて、行き場をなくした
手頃な遊び場でヤケドを負った

絡まる有線イヤホンが
抑圧する。痛みじゃないのに
動けないと自らを窘めるように
悶々として、熱くなって、引きちぎれて

そっと顎に触れられて、上向き
持っていかれた口吻、コーフン坑夫(1908)
前後不覚表裏一体アザミ野糖足らん口車
採取で、そうして船首からもたげて
抓まれた私、恣意死に、ハハ。

シ、シシシ、詩、四肢

#59『モンシロチョウ』

5/9/2026, 7:53:03 PM

分かたれた夜でないて
肺胞が憶えていて苛立たしい
きみの名前を呼ぶ時の息の使い方

消えたくて、それでも
荒廃した、砂漠で、砂金のひと粒
ありえないって分かっていて
それでもこのよにしがみつく

射幸心がだらだら
まて、をされて永遠解かれないね
無窮狂うバケモノになっちまうよ

#58『忘れられない、いつまでも。』

Next