愚かしい、冬。
外気にあてられて
火照った頬もマトモになっていく。
ここの所、うまく眠れない。
手が細かに震え、集中も持たない。
寒くてかじかんでいる訳じゃない。
こうも意思に逆らうように振る舞う身体は、
人間は脳内物質の奴隷のような気さえする。
いくつ歳を重ねて。無為に浪費。
うっかりと死地に立たされたりもして。
それなのに大人が遠く感じるのはどうして。
体験が滑る。身につかない。冗長で間延び。
消耗品のように少し爆ぜて、それでお終い。
もう何年も会いに行っていない。
春になれば、気分もどうだろう。
#62『一年後』
5/13/2026, 4:54:46 PM