しらす

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12/22/2024, 10:47:11 AM

 お題 「ゆずの香り」

注意

この物語はフィクションです。

実際の人物、団体とは関係ありません。

物語 ▼


「ひぇぇ……さむさむ…」


今日も一日疲れた。


そんな疲れを流すため、風呂場へと入る。




髪を洗って、体を洗って、洗顔して、





ざぶん、とお風呂に飛び込む。



今日のバスボムはゆずの香り、



つん、と鼻を刺すようなゆずが心地いい。



「あぁ"〜ッ…!眠れちゃう……」



あったかい空気に思わず眠気が誘う。



「本物のゆず風呂、いつかしてみたいなぁ〜」



黄色くなったお湯を見つめて、彼女は話す。




「…いけない、いけない、寝るとこだったし…」



だらだらしていたらもうこんな時間!!



のぼせないように早く出なきゃね、





ゆずの香りは、癒しの香り。

私の疲れが、溜まってるけど、それでも綺麗な、いい匂い。



ーーあとがき。


お題の「ゆずの香り」を見て、あの某お風呂のバスボムを思い浮かべたのは、私だけじゃないはず…。

と、考えながら書いたお話。

ちなみに私は粉状で温泉地の香りがするやつが好きです。この物語はお風呂入って書いております。

あ、ゆず風呂めっっっっちゃ良いですよ、人生で1回はやってみてください。



ここまで読んでくれてありがとうございます。

お風呂で携帯を見たら危ないので、良い子も悪い子もあんまり真似しないようにしましょう。


ーー

12/21/2024, 10:35:47 AM

 お題 「大空」

注意

この物語はフィクションです。

実際の人物や団体とは関係ありません。

物語 ▼


ぼく、おおきくなったらいつか、おそらにいきたい。

おじさんがいつてた.ままとぱぱはおそらにいるんたよつて


おそらにいったら、もくもくしててふわふわのくもをたべるの

それで、ままとぱぱにあってぎゆーしてもらって、

なでなでされるの!




子供の頃に書いた手紙。



母上殿、父上殿、僕は今、パイロットです。


僕は、今、大空に居ます。


まだ、雲を食べることもできていないし、父上と母上に会うことすら出来ていない僕。



あぁ、親不孝者ですね。


少しだけ、待っていてください。



僕の子供が大きくなって、妻と一緒に老いていって、

行く日がきたら、会いに行きます。






それまで、もう少しだけ____。




青々しい大空に吸い込まれそうになりながら、手紙を読み返した。




ーーあとがき。


「ままとぱぱはおそらにいるんだよ。」

そんな言葉を聞いて書いた子供の手紙が、今にまで繋がっていれる。


大人になって、辛い事実が分かるでしょう。

雲は食べれない。おとうさんとあかあさんは、死んでしまってもう会えない。

それでも、大空に夢を選んだ者の物語。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

12月も後半、今年を楽しんで過ごしてください。

ーー

12/20/2024, 10:49:42 AM

 お題 「ベルの音」

注意

この物語はフィクションです。

実際の人物や団体とは何の関係もございません。

物語▼

12月20日、あの人と別れた。

別れよう、と言ったのは私の方から。


何度も浮気を繰り返す貴方に愛想を尽かしてしまったから。


あの人は悲しみも、笑いもせずに、

「そっか」

って、一言だけ言って、別れた。


カレンダーに入れたあの人とのクリスマスも、クリスマスイブも、修正テープを付けても嫌だったからカレンダーごと捨てた。


貴方、去年のクリスマスは、覚えてる?


ショッピングモールのイベント?か何かで、おっきなクリスマスツリーに、2人でベルを飾ったよね。


ベルの中の丸いやつがハート柄で恋愛運が上昇!って書いてあって、二人並べて笑い合ったよね。


その後、クリスマスのリースを2人で作ったの、懐かしいな。

小さくて黄色い2つのベルを付けてさ、私達みたいだねって、話をしてさ、


…私の家の玄関に、リースが飾ってあったでしょ?

あれ、去年のクリスマス、2人で作ったやつなんだよ?



クリスマスケーキも、予約したんだよ?

貴方が大好きなイチゴたっぷりのショートケーキ。


………あぁ、未練の残ってるんだ、私。



私は、彼の本命でも無くて、ただの遊びで、

だから、さよならしたはずなのに。


なんで。




12月20日、あの人が、私の家から出ていった。

残ったのは、あの人がいたソファーの跡と、


冷たい2つの"ベルの音"だけだった。



ーーあとがき。


浅くも深くも無くて申し訳ない。

ちなみに解説ですが、

最後の「ベルの音」は、私、の家の玄関にあるクリスマスリースのベルの音。

玄関からベルの音聞こえるの?という質問、あるかと思いますが、まぁ………うん、

「冷たい2つのベル」の、冷たい、の意味は、2人の関係が冷え切ったことを表しています。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

最近インフルエンザが治ってきましたが、鼻水がいまだに酷いです。

皆様、本当にお気をつけてお過ごしください。

ーー

12/19/2024, 12:09:58 PM

 お題 「寂しさ」

注意

この物語はフィクションです。

実際の人物や団体とは何の関係もございません。

物語 ▼

12月19日、午後7時半ごろ、唐突な心臓の苦しさで目が覚めた。

「…なんだッ……」

心臓を鷲掴みにされた様な感覚がきもちわるい。

頭がふらふらとする。

めまいがしてよく分からないが、感覚からして、家のリビングだろう。

ゆらゆら、と辿々しい歩みで2階へと向かい、一番奥の部屋へと入る。


…冷たい空気が充満している。

カーテンは閉ざされ、光の入らない部屋に電気をつければ、

ベットの上で目をつむり、頭から下は布団がかぶっている、綺麗な顔立ちをした自身にとって愛しい者がいた。

その姿を一目見れば、自身の胸の苦しみはすっ、と消える。

髪を優しく撫でれば、少しくすぐったそうで、

頭を撫でれば、嬉しそうで、

「……ふふ、相変わらず冷たいなぁ…」

表情を一つも変えない貴方が、また愛おしい。

その冬の雪のように白い肌が、

照れて赤くなるのも、また可愛らしいと思うのだが、

でも、君は動きやしない。



ねぇ、寂しい、なんて言ったら変だよね。

布団をめくれば、君の綺麗な"赤"が露出する。



…ほら、君の腹部に刺さった包丁はそのまま、刺してあるんだよ。


ねぇ、

俺、戻れるなら、

君が動いていた頃に戻りたい。


あ、でも、俺を見なくなった頃じゃなくて、俺を見てくれてた頃までだけどね?



……あぁ、どこで間違ってしまったのだろうか。

ありきたりな文章を真似ても、答えは出てきてくれない。



心臓が、釘が刺されたみたいに、ちく、と痛くなった。


    「何で 、 寂しいんだろ 。」

「 君 が 、 ココ に 居るのに 。」



ーーあとがき。

彼…、主人公視点?の言う君、は既に死んでいます。

白い肌、腹部に包丁、露になっている血液こと"赤"

そして、冷たい肌。


…え?死体は腐らないのかって?それは企業秘密です。


君、に刺さった包丁は誰が刺したのか、

主人公視点の彼、とはどういう関係だったのか、

それはお好きに解釈どうぞ!!!


まぁ、とにかく、分かることは、主人公視点の彼、がヤバいという事ですね。

ここまで読んでくれてありがとうございました!!

…皆様、最近は寒いのでお気をつけて…

ーー

12/19/2024, 5:19:07 AM

 お題 「冬は一緒に」

注意

この物語はフィクションです。

実際の人物や団体とは何の関係もございません。

物語 ▼

 12月19日、気温だけがどんどん寒くなり、街にイルミネーションが飾られてくる事だけが、冬の訪れを教えてくれていた。

今年、高校2年生女の子「瑞希」は、午後8時の塾帰り、ひとつ、白い息を吐いた。

寒空の下、よく目立つ赤いマフラーに、腰まである長い黒髪が絡みついて、直すのも面倒だ。

しかも、とても寒いというのにミニスカートにタイツで、凍え死にそうだ。

「あーあ……、もっとあったかい格好すれば良かったぁ…」

瑞希は、悲しそうに呟く。

人通りの少ない道路を、一人寂しく歩くのは、思ったよりも辛くて、喉が冷える。

いつも青信号になるのが遅い信号が、丁度、赤色に変わってしまい、また一つため息を吐けば、コートのポケットから携帯を取り出して、メッセージアプリを開いて、「恭平」という名をタップする。

すると、メッセージの履歴が明るい光と共に、ぱっ、と出てくる。

昨日自身から送った、「クリスマスは空いてる?」というメッセージに、既読はついていなかった。

「恭平」というのは幼なじみの名前だ。

小学校からずっと一緒で、中学1年生、ずっと仲良くしてくれる彼に恋愛感情が芽生えたのだ。

だが、思春期になり、異性との会話を避けていくうちに、恭平はサッカー部でエースになりモテ男になり、話す事が減り、当然、「好き」だなんて伝えられなかった。

だが、それでも諦めきれなくて、同じ高校に必死で入って、ずっと追ってきた。

今、彼は学校での人気者で、私はその人気者に群がる一人。

幼なじみだからって、漫画やアニメのヒロインの様にはならない。

そんな事、知っていたはずなのに、

目頭が熱くなる。

「……なに…っ…、別に……」

あぁ……こんな事で…こんな事で泣きたくなんか無いのに。

必死に堪えれば堪えるほど、思いはこぼれ落ちてくる。

そんなこんなしていれば、青信号になっていた。

なのに、自分は金縛りにあったかの様に動けない。

考えるのは、子供の頃の事。

子供の頃は、私と恭平は仲が良くて、クリスマスはお泊まり会をして、プレゼント交換もして……沢山遊んで……

青信号がチカチカとし始める。

ひゅう、と冷たい風が吹いて、目頭の熱が消えていった。

「……って…あ、青信号逃しちゃうじゃん…」

どうせ渡れない、と諦めて立ち止まれば、また赤信号になった。

また、寂しい感覚が自身を襲う。

スマホをまたコートのポケットにしまえば、周りを見渡す。

都合良く友達や恭平が出てくるなんて事はない。

社会人や親子がちらほら居るだけだ。

こんな時、恭平が女の子連れてデートとかしてたら、こんな恋なんか諦められるのになぁ〜

なんて瑞希は思う。

ずっと、諦められなかった恋。

ミニスカートも、口調も、衣服も、

全部、彼の好むものにしたのに。

無駄に長い髪だって、失恋したら切ろうだとか、彼に愛想が尽きたら短くしようだとか考えていたくせに、曖昧なまま伸びていったものだ。

私って、面倒な女だなぁ、

自分の思いにムカついてしまう。

2度目の青信号、彼女は一歩目を踏み込むと同時に、考えた。

「今年の冬だけは……一緒に……」



……スマホの着信音は鳴らなかった。




ーーあとがき。

今回は叶わない恋のお話にしてみました。

最終的に、彼女の恋が叶う事はありません。

瑞希、という人物は諦めやすい性格をしています。

瑞希は、今回の叶わない恋を、「諦められない」と言っていますが、それは間違いで、本当は、「諦めたい」と思っています。

ですが、中学から高校まで、ずっと願ってきた恋を「諦めたい」なんて思うのは彼女にとっても悲しい事。

「諦められない」と思う方が、まだマシだと感じ、自分の思いを捻じ曲げているのです。

ですが、やはり『こんな時、恭平が女の子連れてデートとかしてたら、こんな恋なんか諦められるのになぁ〜』と、諦めざるおえない状況を望んだり、『今年の冬だけは……一緒に……』と、来年は諦める様な表現をしたりと、「もう諦めたい」という彼女の思いが伝わってきます。

とにかく、瑞希ちゃんには幸せになってもらいたいですね。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

皆様、最近は寒いので体調はお気をつけて、私はインフルエンザA型になりました。

ーー

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