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1/16/2023, 8:02:23 PM

スポットライトにあたる彼女を見ると

心臓が忙しい。

目が合うと必ずニコって微笑んで

みんなに心拍音が聞こえるんじゃないかってくらい

忙しく流れる僕の血液。

彼女は美しい。

顔もスタイルも性格も全部。

でも彼女は放課後の帰り道僕に言ったんだ。

「可愛いとか美人とか
みんなは言うけど上辺だけ見てるから良く見えるだけ」

僕は思わず口を結んだ。
確かに裏側なんて見てなくて
上辺だけを見ていたから。

「...じゃあホントの君を僕に見せてよ」

「ホントの私はあなたの理想を崩すの」

少し俯いて小さく震えた声で話す彼女の顔は

落ちかけている太陽が隠していた。

僕はここでも“美しい”そう思ってしまう。

「いいよ。僕の理想を壊して。

ホントの君を見せてくれるなら。

上辺しか知らない僕は君の話を聞いても

きっとどんな君も美しいって思うから」

僕はそう言って彼女を見た。
彼女は僕に顔を見せないように
マフラーに顔を埋めていた。
顔を見せないのは照れた顔を隠すためでしょ?

そんな彼女が可愛らしい。

きっと何をしても美しいあなたを

僕はずっと見ていたい





─────『美しい』

1/15/2023, 9:33:28 PM

この世界は何をしてもしていなくても

必ず評価されてしまう

例えば荷物を変わって持ってあげたり

声をかけてあげたり

相手に

「ありがとう」

そう言って貰えると嬉しくなって

自分の行動が正しかったんだ

そう思えて気分が上がる。

しかし何故だろう。

いいことをしていても

突然悪い噂がたってしまうことがある

根も葉もない噂が自分を苦しめる

周りの人もいい噂なんて聞こうとしないし

悪い噂だけが信じられて広まって行く

このとき

そんな噂信じないよ

なんて言ってくれる人が自分を支えてくれる人が

現れるといいなぁ

この世界は何をするにも評価されて

時々首を絞められるような

感覚になってしまうことがある。

そんな時そっとで良いから

あなたの言葉で私を止めて。





─────『この世界は』

1/14/2023, 10:57:46 PM

常に自分の気持ちでは

いつ死んでもいいそう思っているのに

常に自分の体は生きようとしている

どうしてだろう

今でも脳裏に焼き付いてる

家が火に包まれている信じられない光景

俺だけが外出して

俺だけが助かった事実

警察からの事情聴取

どうしてこうなったの

「お前が火をつけたんだろ」

「つけてない」
そう言っても警察はしんじてくれない

どうしてやってないことを証明するのは難しいのだろう

1度ここに来てしまえば世間からは

いいような目では見られない

どうして人間って嫌な目で見るんだろう

同じ人間なのに

どうして...。





─────『どうして』

1/13/2023, 11:07:00 PM

目を開けるとそこには
白いヒラヒラしたワンピースを着た私と
視界一面に広がるお花畑があった。

木々がゆれる音,お花の香りが心地よかった。

この先の景色が気になって歩くことにした。

美しい蝶が飛んでいたり鳥の声が聞こえたり

そこには平和,平穏な世界という

言葉が似合う場所だった。

突然肩に何かが当たった気がして声を上げた。

「わっ」

「驚かせちゃった?ごめんね」

振り向くと白い服を着ている
...男?...女?...人がいた。

声は男の人にしては高いように聞こえて
女の人にしては低いハスキーに聞こえる。

なんで何かわからないけど私には顔が見えなくて

「何じっと見てるの?ほら行くよ!」
そう言って私の手を引くこの人は
私に歩幅を合わしてくれているような気がした。

「あなたは男?女?」
思い切って聞いてみた。

「そんなこと聞いてどうなるの?
秘密が多い方が惹かれるでしょ。」

そう言った声色は
なんだか楽しんでいるように感じとれた。

「そっか,そうだね」




「...13番ここの問題答えて」

ヤッバ寝てた。
良かった〜13番じゃなくて。
夢で見たあの人が
どんな顔しているのか
どんな人なのか
私は気になって授業どころじゃなかった。

私はさっきの夢をずっと見ていたい。
もう私は名前も顔も知らないあの人に
惹かれてるかもしれない。





─────『夢を見てたい』

1/12/2023, 8:00:58 PM

「あ〜席離れちゃったね」

「ホントだ。逆に今までが奇跡だったからね。」

今までの席替えではずっと彼の隣が私の席だった。

離れたと言っても彼は斜め前の席で案外近い席だった。

彼は私と目が合うと席が離れていても
決まって手を振ってくる
授業中に目が合うと
「バーカ」なんて口パクで言ってくる
そんな彼にいつも間にか惹かれていた。

ずっと隣の席だったから気づかなかったけど
隣の席じゃないとこんなにも話せないことに気づいた。

授業終わり先生が私の名前を呼ぶ。
「はい」
そう言って先生の元に向かうと
「放課後荷物運び手伝ってくれ」ということだった。

最悪,今日は友達と
カラオケ行く予定だったのにと思いながら
「わかりました」そういった。

「ごめん。今日のカラオケ行けなくなった。
先生に呼ばれちゃったんだよね。だから今度行こ!」

彼女たちは
「え〜そっか。先生に呼ばれるってなんかしたの?笑
絶対行こうね!」
明るく返してくれたので安心した。

「悪いなぁ」と言いながら隣を歩く先生に思わず
「こんなに荷物があるとは思いませんでした。」
そんな言葉が出聞きそうだった。
想定していた時間よりも遅くなり陽が傾いてきていた。
そんな教室には私が想っている彼が居た。
「なんでこの時間までいるの?」

「鍵閉めんの今日は俺なんだよね」

「えっめっちゃごめん。遅かったよね。」

「大丈夫だよ。その代わり一緒に帰ろ。」

「そんなんでいいの?」

「うん。じゃあ早く帰ろ」

そう言って彼は教室に鍵を閉めた。
さっきまで日が傾いていた太陽は
いなくて暗くなっていた。
多分一緒に帰ろうそう言ってくれたのは
彼の優しさなんだろう。
そんな気遣いができるところが好きだ。

「一人で帰らせないように気遣ってくれたんだよね?
ほんとにありがとう」

「あーそれもあるけど、
俺が普通に一緒に帰りたかっただけ。」

「なんで?」

「好きだから」
彼から発せられた言葉に私は思考停止する。

「あっえっと告白された?」

「したよ笑」
優しい顔で顔をま覗き込む彼は
私の心臓の拍を早くさせた

「私も...好きだよ」
そういう私はきっと真っ赤な顔をしているだろう。
周りが暗くて助かった。

彼もきっと赤い顔をしているだろう。
暗くて見えないけど。

「良かった〜」
そう言いながら手を恋人繋ぎにしてくる彼は
私の心をずっと離さない。

「ずっとこのままで居ようね」
そう言って彼を見ると
「当たり前じゃん」
そう返してくれる彼が好き

わがままかもしれないけど、
ずっとこのまま彼の隣を歩かせて欲しいな





─────『ずっとこのまま』

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