代理(特に何も無い学生)

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6/10/2024, 12:39:19 PM

これが君の言う、「愛」というものならば。

今日も僕は君に殴られるんだ。

泣いても、怒ってもいない、原因があった訳でもない、無表情の君に殴られ続ける。

こんなのは痛くも痒くも無いんだよね。

君は初めて僕に「愛」という存在を教えてくれた、唯一の大切な人だから。

君は僕のことを殴ったあとに、頭を優しく、温かい手で撫でてくれるんだ。

それもまた、「愛」というのは僕知ってるんだよ。

だから今日も君に殴られてあげるんだ。

「何で泣いているの?これが、愛という形なんでしょう?だからさ、手を止めないでよ。」

6/7/2024, 10:22:46 AM

世界の終わりに君とまた

【タッ タッ タッ】

誰もいない廊下に静かに階段を下りる音がする。

放課後、昼間とは逆に明るさも、賑やかさも何も無い静かな空間。

「忘れ物?」

たまたま廊下で出くわした昼間に会った君。

昼間の時に会った時もヘラヘラとしていた君は今も、私と話す時にヘラヘラとしている。

「ううん、委員会。」

私が重い口を開けてそう言うと、君は
「そっかそっか笑」と無邪気な顔をしてそう言った。

「………一緒に、帰る?」

私はふと思いついた提案を君に言ってみた。

「えっ…………、う、うん!!一緒に帰ろ!!」

君は少しだけ戸惑いを見せながらも、私の提案に賛成をした。

今日はこの世界が終わると言われている日。

「世界の終わりの日に君とまた会えて良かった。」

君は静けさが残る、下駄箱で私にそう言った。

6/2/2024, 1:10:09 PM




いい夢を見たかった。

寝る前に甘い恋愛ドラマを観るのが好きだった。

それで溶かされて、眠る。

いい夢を見たかったんだ。

朝っていうのを感じたくなかった。

ずっと、ずーっといい夢を見たまま眠り続けていたかったんだ。


5/30/2024, 12:33:31 PM

正反対な性格の君。

「あ、真面目ちゃんが珍しく疲れてますねぇ。」

「珍しく寝てて何が悪い。」

放課後、今日は特に残っても何も言われない日だった。

私は思わず、自分の席に座り、グダーっと体勢を低くしてしまった。

少し時間が経つと、クラス1の問題児が何故か教室に入ってきた。

「ふっ(笑)俺、真面目ちゃんと話したかったんだよね。でも話すタイミングが無かったからさ。」

「………何が言いたいの?」

問題児はいつもの破天荒な性格とはまるで正反対で、何だか落ち着いている感じで話しかけてきた。

「と!に!か!く!俺は真面目ちゃんと仲良くなりたかったの!」

「ふーん………。そっか。普通に話しかけてくれたら良かったのに。」

確かに学級委員と問題児では関わる回数はそんなに無いけど、それでも話しかける時はある。

意外と人見知りだったりするのか…?

そうすると、問題児は私の目を見て、こう言った。

「ほら、俺だけかもしれないけど、
"好きな子には簡単に話しかけられないじゃん?"」

5/28/2024, 10:39:59 AM

半袖

「ううううう…………寒〜。」

何か最近になって段々と寒くなってきてる気がする。

歳のせいかなぁ……。

会社に向かう時に、小学生の男の子がランドセルを背負って、走りながら学校に向かってるのを見た。

「ウェ~イ!!次はお前が鬼な!!」

男の子たちは半袖半ズボンで鬼ごっこをしていた。

「やっぱ…、子供って凄えな。」

再度確認させられたような気がした。

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