代理(特に何も無い学生)

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正反対な性格の君。

「あ、真面目ちゃんが珍しく疲れてますねぇ。」

「珍しく寝てて何が悪い。」

放課後、今日は特に残っても何も言われない日だった。

私は思わず、自分の席に座り、グダーっと体勢を低くしてしまった。

少し時間が経つと、クラス1の問題児が何故か教室に入ってきた。

「ふっ(笑)俺、真面目ちゃんと話したかったんだよね。でも話すタイミングが無かったからさ。」

「………何が言いたいの?」

問題児はいつもの破天荒な性格とはまるで正反対で、何だか落ち着いている感じで話しかけてきた。

「と!に!か!く!俺は真面目ちゃんと仲良くなりたかったの!」

「ふーん………。そっか。普通に話しかけてくれたら良かったのに。」

確かに学級委員と問題児では関わる回数はそんなに無いけど、それでも話しかける時はある。

意外と人見知りだったりするのか…?

そうすると、問題児は私の目を見て、こう言った。

「ほら、俺だけかもしれないけど、
"好きな子には簡単に話しかけられないじゃん?"」

5/30/2024, 12:33:31 PM