僕達の大嫌いな思い出の場所で一緒に死のう。
音楽なんか大っ嫌いなんだ。
昔から父さんと母さんにはよく言われたさ。
「お前は音楽の才能に恵まれているんだ。音楽をしなきゃ勿体ない。」
好きでも無いピアノを続けさせられて、それも暴力を受けながら。
俺はずっと友達と外で遊びたかったのに。
だけど俺の好きな人は音楽が大の好きだった。
音楽室、放課後の音楽室はいつにも増して静かだった。
俺と好きな人は2人きり。
夕焼けが音楽室の物たちを窓から照らしていた。
好きな人はピアノを軽く弾いていた。
「……………………音楽、好きなんだっけ。」
「うん。好きだよ。」
俺は静かにピアノを弾いている好きな人の手を取った。
好きな人の手は小さくて、俺の手は震えてて。
「…………音楽が好きなの、憧れるよ。」
「ふふっ、ほら、震えてる。怖いんでしょ、音楽が。」
好きな人はそう言って俺の事を優しく抱き締めてくれたんだ。
「無理に聞かなくても良い、私のことを好きにならなくても良い。ただ、私と__________」
「あぁ、良いよ。ただ、アンタは後悔しないの?」
「…勿論、後悔しない覚悟で言ってる。だってこれが、愛の告白なんだから。」
傍観者に祝福の花束を。
私は何時も見ているだけだった。
誰が何をしようとしても、誰がどんな事を言おうと見ているだけ。
そう、見ているだけだったんだ。
私「……………………………」
クラスでは流石に酷すぎるイジメが起こっていた。
変な格好をさせたり、噂を学年を超えて広げたり、虐められている男の子にとって生き地獄も同然だろう。
だけど、それでも私は何も出来ない。
ただ、見ているだけだった。
そんな時に一つの事件が起こって、私は身震いした。
"此処のクラスから一人ずつ死んでいっている。"
次の日、また次の日と来る度に私の友人やクラスメイトの子は皆、後日死体となっていたのだ。
クラス内ではイジメではなく、次は誰なのかと好奇心が湧いている人や怖がっている人が居たのだ。
だけど、それでも私はクラスメイトを見ているだけ。
そんな事を繰り返していく内に、私が最後の一人だけになっていたのだ。
担任の先生は勿論、他の学年の人も殺されてしまっている人は少なくは無かったのだ。
「やぁっ…と最後だ。俺はずーっとこの日を待ち侘びてたんだ。」
私「……貴方、だったんだね。まぁ何となくは分かってたけど。」
やっぱり犯人はあの時イジメられていた男の子。
男の子は私の姿を見るなり、嬉しそうに表情を緩めていたのだ。
「だろうなぁ??お前は何時も見ているだけだったんだから……、まあそれが一番頭が良いかもしれない。」
私「私を殺すなら早く殺して。もう私は何も失いたく無いのよっ…………」
私は思わず涙を流してしまったのだ。
ずっと、見ているだけだったんだ。
だからこそ、人の死や苦しみを沢山目の当たりにして、でも何も解決が出来ない自分が憎くて。
何回も自殺を選んで、友達のもとに行こうとしてた。
私なんかが天国に行けるわけ無いと思って。
「違う……俺はお前の涙を見に来たわけじゃない。これ、お前に渡したかった。頑張って選んだんだぞ?"スノードロップ"。」
男の子はそう言って、顔を上げた瞬間に私の目の前に花束を差し出して来たのだ。
男の子は私に受け取るように、私の手を握って、花を渡した。
私が受け取ったのを見た男の子は私に微笑み、凶器を上から下にやった。
グシャッ、
その瞬間に私は死んだ。
どうも、特に何も無い学生でーす
最近寒くなってきましたね、肌寒いぐらいだけど。
上着を忘れた日は1日後悔してました。
あ、一個だけ伝えておきたいことがあります。
これからもっと投稿頻度が少なくなります。
僕の小説やこの報告が誰得なのか僕にも分からないんですが。
最近マジで勉強をしないといけないって先生に直接言われたんで、まあ従ってやろうと思いましてね。
暇で何かネタがあったら投稿します。
じゃ、またね。
元から正義なんて無かった。
幼馴染「お前って将来の夢とかあんの?」
私「うーんそうだな、"正義のヒーロー"かな?w」
幼馴染「まだ馬鹿みたいな将来の夢持ってんのかよ。相変わらず変わんねぇなw」
元から正義なんて無かった。
【カンカンカン】
【ドンッ、】
人生というのは呆気ないものだ。
生きているときに頑張ってたって、天国までそのお金や財産、地位や名誉を持っていけるわけでもない。
死んでしまえば全員同じ死体となるんだから。
頑張って生きてたって、寿命が特別延びるわけでもないんだから。
私「正義なんて無いんだね。そう、思わない?」
そう、私は冷たくなった死体に呟いた。
姿を変えた勇者
とある物語を終えた主人公は、次の物語では
「勇者」
として姿を変えた。
前の物語、
-前世-での可愛らしいリボンが特徴の主人公は、
今では誰にも持てない大きな剣を持つ、様々な人の憧れの姿となった。
「皆ハッピーエンドになれば、私は幸せです。」
勇者「………それは貴方も一緒だよ。"主人公"。」
生と死の間で、勇者は何者かにそう言った。
左手には、見覚えのあるリボンを握りしめながら。
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#姿を変えてもまた会いに来るよ。