「ーは優しいね」
「ーの事見てるとほっこりするなぁ」
「ーなら絶対できるよ、頑張って」
そんな事言って
私の手を握ってくれたのも
授業中笑いかけてくれたのも
私が好きだからじゃないんだ
教師が生徒を好きになることなんてないんだ
って最近気づいたよ
幸せにならないでなんて言わないけど、私と結ばれた方が幸せだった世界ならいいな
あ、今日も昼休み
教室のドアから先生見てたよ
気づいちゃった?
私まだ諦めてないよ
だってこんなに好きなんだもん
────心の中の風景は
きっと忘れない
あなたを
(いつか投稿しまうま)
空なんて真面目に見たことがなかった
「ここの空は綺麗だね」
初めて君と遠くに行った日
そう君が言うから
気づけば僕も空を見るのが習慣になってた
「見て」
「雲がわたあめに見える」
「いちごジュースみたいな色の空だね」
「空が寒天ゼリーみたいに透き通ってて綺麗」
いや、全部食べ物じゃんって思ったけど
そんな無邪気なところも好きなんだよ
君とまた会えたら
もっと、もっと遠くに行ってみたい
ここの空はどんな空?
次はどこへ行く?
何食べたい?
って話したいな
「見て」
今日の空
虹が綺麗ですね
────遠くの空へ
2人とも
走り出したタイミングは同じだったのに
幼稚園の頃から██は面倒見が良くて
人見知りだった私はよく助けられてた
██と私は何もかも真反対で
だからこそ仲良くできてると思ってた
██はよく私のこと可愛い、面白いって
自慢の友達だって
褒めてくれたよね
だからね小さい頃の恩返しを一緒にいることで
できていた気になってた
でも私の容姿に文句言ってくることもあったね
だから私ね結構見た目には気使ってたんだよ
LINEのアイコン変わってたね
おそろいだったのに
インスタのストーリーみたよ
私より可愛くて面白い子と遊んでたね
新しい服似合ってるね
一緒に買った服はもう着ないの?
ねえ
彼氏作らないで
髪染めないで
ピアス開けないで
中学生なのに大人みたいなことしないでよ
気持ち悪い
そんなこと私には言う勇気もない
走り出したタイミングは同じだったのに
気づけば違う道を歩んでた
私██と恋人でもなかったのになんでこんなめんどくさいこと思っちゃうんだろう
ただの友達だったのに
こんな気持ち、
────言葉にできない
幼い頃に歪んだ優しさを沢山受け取ってしまうとそれが正解なのだと勘違いしてしまう。どれだけ自分が傷ついていても自分に原因があると思ってしまうのだ。私はそれが怖い。
友達や先生は自分の知らない優しさを沢山くれる。家族からは貰えない優しさから教訓をたくさん得て、自分の心のどこかのピースが埋める。でもそういう時どう反応していいかわからなくなってしまう。ごめんね。
長いこと語ってるが結局何が言いたいかってたまに自分がしてあげてる優しさは偽物なんじゃないかって不安になるんだ。
優しさってなんだろう。道徳の教材の主人公のようにしていれば100点なのかな。どうして私の目の前にはこんな人がいるんだろう。どうすればいいんだろう。ごめんね。ごめんねってばかりで惨めで泣きたくなる。
だからね、優しいねってよく言われるけど本当はなんにもわかってないんだよ、私。
────優しさなんて