ため息が嫌い
あの、鬱々としていて恐ろしい二酸化炭素から私は色んなものを感じ取ってしまう
とても人の口から出せるものとは思えない
その場から消えてしまいたくなる
何故か自分のことでなくてもごめんなさいと謝りたくなってしまう
胸の辺り、腹の底からゾクゾクして惨めで無理やり隠してたドロドロしたものが身体のなかで弾け飛んで私は私として形を保てなくなってしまうような
その瞬間私は人であることを恨み
人であることを諦めかけてしまうような
そんな気分にさせてくれる
大っ嫌いだ
「ため息などやめてくれ」と言ってしまえばいいのだろうか
だけどもそれを言うとその人は
申し訳ないと言い自分を責めだしそれもまた私を苦しく辛くさせてしまうのでした
だめでした
もうため息がでそうです。
「本気でやりなさい」なんてお父さま
だけど私には自分を見てただ泣くことしかできません
「強くなりなさい」なんてお母さま
ですけど私はこれまでの人生で強さを持った人間など見たことがないのです
ああ、本当にごめんなさい
もう何を言おうか何を思ったのか何故こんなにも顔が熱いのか分からない
何もこんなに泣くことなんてないと私が一番わかっているのです
「お父さんがお姉ちゃんのような人間にはなるなって」ああ本当にその通りだと思う
私はそれを聞いたとき何も言えなかったよ
そうだなあ、仕方がないよなあ
どうしたら良かったんだろうな
踏み躙られたみたいな気持ちになった。
世界にひとりぼっちになってしまったなあ。
────もう見えない
【はなさ はなす はなせ】
昨日報道された小学教師の不祥事が
明日から新シーズンのバンドが
開いた会見
カーテンに張り付いた太陽光が
染み付いて取れないから
もうこんなのうんざりだから
君が全部食べてね
美味しくなくても飲んでよね
誰のとこにもはなさないでね
ちゃんと責任取って
今日は帰れそうにないからさ
飛んでけ特急転んじゃえ
いっそどこかへ連れてって
余裕がないから間違えた
ホームをミスって地獄行き
やっぱりやっちゃんは大泥棒だね
そうだねえ
ねえ、なんだか風がはやいね
寒いねえ、冷たいねえ
月が欠けてるねえ
ねえ
時間があったらね
殺してね
ごめんね
余裕があったらね
余裕がないからね
みんなみんな大嫌い
『 東京近郊なんとか線 』
今日も私からの殺意に気付かずに
「死が怖い」
と嘆く私に
「人はそう死なない」なんて
呑気に言うなよ燃えろゴミ