【書く練習】
今日で60回目になる
書いたものを振り返る
今回9回に分けて繋がる話を書いてみた
一つ一つはちゃんと書いてたつもりだが、まとめて見返してみると恥ずかしくて死にそーだ
元々は【赤い糸】のお題を書いたときに、この続きを書いてみたくなった
書き始めたときは気分が上がり目だったから勢いで書き始めたのだが、気分の下り坂時期に入ってきた為、途中からなに書いたら良いのかわからなくなってしまった
人にどう思われるか不安になったりもした
恥ずかしくて消してしまおうかと思った
しかし折角書いたものを消すのはもったいないと思い直して続行する
このアプリは誰かからの反応はあるが、意見や非難といった言葉は届かないからいい
良い意見も、
悪い意見も、
少し怖い
少しの緊張感と、少しの安心感
普段とは違うことをしてみるのは頭に良いらしい
今回のことで自分に何が変化があったらいいと思う
【書く練習】
[君と僕の散歩道:9君がいなくなっても]
君がいなくなった
涙はでなかった
わかっていたはずなのに
ただただ呆然として現実を受け入れられなかった
君の好きだったもの、一つ一つ手にとって、そっと撫でる
君の遊ぶ姿を思い出して胸が苦しくなった
いつもの散歩コースを一人で歩いた
僕の前にはいつも君が歩いていた
ああ、いつもこの辺で動かなくなったな
立ち止まって空を見上げる
いない君に話しかける
なんでここで止まってたのさ
お前と一緒にこの景色を見たかったんだよ
風が吹いて、草原がザザザと波打つ
川辺の水はキラキラと反射していた
確かに美しい、いつも見ている景色のはずなのに
うん、確かに良い景色だね
だろっ!
…君が居なくて寂しいよ
新しい犬を飼えばいいだろ
いやだよ、僕は君がいいんだ
女々しいやつだな
…君のことが大好きだよ
はずかしーやつ
ふふっと笑みがこぼれた
ああ、笑えるんだ、君がいなくなっても僕は笑えたのか
さあ、帰ろうか
【書く練習】
[君と僕の散歩道:8老い]
君と出会って何年たっただろう
君はあまり物が見えなくなってきた
耳も遠くなり呼んでも気づいてくれない
粗相も多くなり、夜泣きもするようになった
ごはんだけはしっかり食べてくれるのが救いだ
おやつも大好きだ
嗅覚をたよりにしておやつにたどり着く
見えないのでうっかり指を噛まれることもあった
それでも散歩は毎日いく
すぐに疲れてしまう時もある
よたよたとおぼつかない足取りだが、
それでも外の新鮮な空気や、匂いを嗅ぐのは楽しそうだ
あと、どれくらい一緒にいることができるだろう
そう考えただけで涙がこぼれた
君がいなくなった世界を想像するだけで胸が押し潰されそうだ
ただ、今は一秒でも長く君と過ごしたい
【書く練習】
[君と僕の散歩道:7いたずら]
家に帰るといつもと違うことに気がついた
スリッパに噛み後がある
いつもはこんなことないのに
叱ろうかと思ったが現行犯ではないので意味はないか
ため息をついて部屋にはいると、部屋一面にティッシュが散乱していた
鉢植えが倒され土が散らばっている
フードをいれるボックスが噛られてヒビが入っていた
とにかくひどい状態だった
見回しても君の姿は見当たらない
叱られるのが怖くて隠れているのか
なぜ?今までこんなことはなかったのに
ストレスがたまっていたのか?
散歩の時間が少なかった?
スキンシップが足りなかった?
混乱しながらキッチンに回った
そこには君と、割れたカップがあった
贈り物の大切なカップだった
一瞬頭に血がのぼり、僕は強く叱ってしまった
君は体をびくりと震わせた
耳を伏せ上目使いに僕を見上げている
僕は大きく深呼吸をして部屋を片付け始めた
でも、この時僕はもっと君の異変に気を配るべきだった
どうしてこんなことをしたのか、もっと考えるべきだった
後に僕は後悔する
君のサインを見逃してしまった
【書く練習】
[君と僕の散歩道:6社交性]
君にたくさんの仲間と会わせたくてドッグランへ来た
君は孤高の存在だ、僕と少し似ている
君は周りには馴染むことはなく
皆から少し離れたところに仁王立ちしている
君のことを知りたくて周りには集まってきた彼らに
目も合わさずに距離を取る
それでも距離を詰めようとする彼らには軽く威嚇をする
でも僕は知っている
君は恥ずかしがりやなんだよね
始めましての子にはいつも緊張してるだけなんだ
その証拠に、いつもの散歩で出会うトイプーのマロンちゃんとは大の仲良しだ
尻尾の振り幅全開だし唸りもしない
君は大勢と仲良くなりたい訳じゃない
友人も少数精鋭なだけ
僕は君に選ばれた友人であることを誇りに思うよ
軽い足取りで戻ってきた君を労おうと頭を撫でた
とたんに君は唸り声をあげて牙をみせる
友よ、それはあんまりだ…