11/4/2025, 2:32:55 PM
【キンモクセイ】
風にのって、あの香りが届いた。
吸い込むと胸の奥が少しだけ温かくなる。
どこか懐かしい秋の日差しの匂い。
胸に浮かんだのは、誰かと笑いあった記憶。
けれど、その顔は思い出せない。
夢だったのかもしれない。
それでも、この香りがするたびに、
世界に優しくできる気がする。
11/3/2025, 12:05:01 PM
【書く練習】
今日の書く練習はお休みします
11/2/2025, 2:18:52 PM
【秘密の標本】
ガラスケースの蓋をそっと閉める
名残惜しそうにフチを撫でる
ケースの中には…
凍った涙が並べられていた
どれも溶けずに静かに輝いている
これは君の感情たち
嬉しい涙
悲しい涙
苦悩の涙
僕は君を永遠に閉じ込めた
いつでも君に会える
永遠に
僕だけのもの
11/1/2025, 1:52:15 PM
【凍える朝】
手の中には暖かいココア
その手の上から更に手で覆う
暖かいね
ランタンの灯りがゆらゆら揺れる
影もゆらゆら揺れる
いつまでも一緒にいようね
外は一面銀世界
凍える朝に世界はキラキラと輝いている
雪が積もるたび世界は二人を覆い隠す
二人は手を重ねながら発見される
10/31/2025, 12:01:40 PM
【光と影】
君の笑顔
世界を照らす光のようで、同時に深い影を抱えていた。
僕はその影に触れてしまった。
優しさの正体が、痛みだったことを知ってしまった。
それでも君は笑う。誰かの悲しみを薄めるために。
そのたび、君の中の影は少しずつ濃くなる。
もし願いが叶うなら、今度は僕が光になる。
君が無理に笑わなくてもいいように、
その影ごと抱きしめて、そっと灯りをともしたい。