理解しきれない、この頭の中。
深く沈んだなら、死に怯えちゃってそのまま堕ちる。
ずっと怖かったの。怖がりさんの私を、理由もなく馬鹿にする。
それはきっと、味が分からないからね。
口を開けて
詰まったわた菓子と、しろくまのぬいぐるみを口に詰めてあげる。
変わった味がして、喉に詰まってものすごく気持ち悪くなるの。
口から流れ込んだ情報に心は反応せざるを得ない。
心は無情に暴れまわる。
助けてと手を伸ばし、宇宙に出る。何もそこには無いと思い知る。
底なし沼にはまったと気付くでしょ?
鳴り止まない雨の音と落ち着けない呼吸。咳は止まらない。
音も止まらない。 催眠術の真似、動かなくなる手足。
死ぬ前の感覚。
時間に追われていたことを冷たい言葉で吐き捨てられる。
お前はもともと最初から独りなんだよ。
咳ごめ、
ん、と音を出せ。
痩せた腹から骨盤を触って、
時計を見ずに寝転がる。
赤い鉛筆を愛でる。
ミステリー小説みたいに証拠は転がってるけど。
未解決に終わりそうなことしかしてない。
全部は私に原因があるから。
全てはこの頭の中に。
理解に苦しむうちはまだ優しいよね、
痛みも。
今も宇宙に漂いながら、地球だけを見て生きている。
振り向いたら元通りになるから。
何もかも思い出して、幸せになんて一生なれない。
暗い秘密には目を向けず、
みんなと同じように地球に目を向けて呼吸している。
もうどれくらい?
たまに垣間見える深い沼を肌色の膜で覆う。
目立たないように。
これが私のあたりまえ
私を連れ出そうとしてるの
突然嫌気が差した
暗い部屋といい感じの照明の灯りが
私を甘やかしていたことに気付いてからは
すべてが青く見える。
何もかも孤独。
突然切ない曲の英単語を呟きたくなる感覚、誰も分かり得ない私の暗闇。
いつだって閉ざしていた、かーてんの外には
私の咳ごみも聞こえない、何もかも見えてない。
悲しい、哀しい体の穴すべてを閉ざして。
四角に閉じこもる。
コミカルなリズムは今いらないの、ただ暗い言葉が欲しい。
街の明かりは私の暗い部屋を照らす。
私の他には誰もいない部屋に
誰かがノックしてくる。
入り込んだ光、その名を知っている。
歪む足場、誰も入れたことないの、
それならと光は、 私 を連れ出した。
私は連れ出されたの。信用もしていない街灯のしたへ。
数秒前の部屋の景色は鮮明で、自分のことが完全に分からなくなって。
頭を掻き混ぜられた私の目の前には確かな明かり。
硬い地面に足は行き場をなくす。
でもなんだか自然と愛せてきちゃう、
明かりの数を数えようとしても数えられないその膨大さに
わくわくしたの。
部屋の外へ
部屋の外へ
部屋の外へ部屋の外へ。
【街の明かり】
分厚い唇を動かせ、あなたの星はどこに?
どこに?どこに?輝く星。
願い事を叶えてくれる、輝く星。
素敵でしょ、2つの星、またぐ星の道。
待っていてここでここで私は踊っている。
瞳に流れる2つの星。
誰かと誰かがくっついたってくっついたって。
胸に仄かな甘い香り。
無味にさせる夏の匂い。
寂しいな、ここへここへ来てくれたらな。
光ってるのは空の上、隣は寂しい私の影一つ。
目を閉じて‥
速く速く口を動かして。
感じている感じはただの感覚。
実際に叶うなんて何が何かなんて把握してない。
ただ今日は願いが輝くんだって信じてるだけ。
指で描いたのは歪な3角。
聴いたことない曲のリズムが心地よくて、
おぼろ星、形がゆらゆら揺れている。
ごめんね、高鳴ってるの。
だからだから、興奮状態うまく言葉にできない。
でもわかってる、これはかなり輝いてるって。
ただの普通の女の子、それが私。
なのに今日はなんだかおかしいみたい。
夢を見てるみたいに私一人異世界。
空は一面に青紫いろ、私に見せているのは特別光ってるやつ。
おおきくってさ、私の呼吸の音も聞こえない。
こんなにこんなにすごいもの見たの初めてかも。
待って待って、ここでこの瞬間願い事を。
ひとつまみのロマン、可愛い、彼の形。
7/7
道を捨てたわけじゃないの、今更気づいた私を
誰もが咎めても。
それでも信じるしかない私には。
苦しい中を曲がりくねりながら生きてきた私だけど
涙をこらえて。
私にはこれしかないことを、
信じ、
そこへ向かって膝を擦りむいてもただ走っていくしかない。
心の中のことは私が一番分かってるし、
難しくて、物凄く痛いこともあるのに。
目を閉じて、前の光だけを見つめながら走る。
それでも、まだ怖いけど‥
世界は私を見てくれなくても、終わりまで見てくれなくても。
遠すぎるそこへ。
ただ走るだけなの、それなのにこれが私の命綱で。
もう信じて行くしか。
私への信頼。
それを信じている。
本当は私に心底失望しているところだったのに。
よく悪いところは知っているのに。
どうしても行きたい。
あの頃見ていたそこへ。
涙をこらえて、譲れない場所へ。
私のことをどれだけ笑ったって、折れることのできないものがある。
嘘みたいに、形が見えない。
それでも足は必死に前へ。
君のその瞳が私を見る時、どう見えるのか。
不格好な私が風を切る理由がここにあることを覚えていて。
この言葉の全てを体に刻んで脳に刻んでいる。
これこそ私が今も走っている理由。
長くなりそうなこの道をただ進むだけ。
先に何があるかなんて知らないけど、
私は行きたい場所を描く。
走ってきた私の足を信じているから。
一歩一歩選んできた私を知っているから。
描いた場所への道を必死に自分なりに作ってきたのだから。
私は走る。
だめなことばかり。
今日も疲れているの。いつも失敗してばかりの私を
慰めて世界。
お願いここで寄り添って。
天気は悪いね、きれいなグレーだね。
あのライトがそれで、映えて見えるんだね。
いつもより暗いね、それでいてどこか美しいね、
ほら。
考えているだけで忘れられるの。
ひんやりと 冷やしてくる私の頬は、不完全。
荒れた頬の感触、窓との境目で
感じると、なんだか感傷に浸れるね。
一瞬で色が変わったの本当なの。
反転したみたいに暗いオレンジ色に。
雲がねせき止める光は強烈で不思議な世界みたい。
世界!もしかして私を慰めてる?
ありがとう、本当はもっとキツくって縛られる
はずの私だからさ。
嬉しいんだよ。
なんだか空っぽでいて、やっと、
私に戻れる感じがして。
あの車の中に人
いた。
はっと
口角を下げて。
また現実に
もどる。