溢れ出す言葉

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理解しきれない、この頭の中。
深く沈んだなら、死に怯えちゃってそのまま堕ちる。
ずっと怖かったの。怖がりさんの私を、理由もなく馬鹿にする。
それはきっと、味が分からないからね。
口を開けて
詰まったわた菓子と、しろくまのぬいぐるみを口に詰めてあげる。
変わった味がして、喉に詰まってものすごく気持ち悪くなるの。
口から流れ込んだ情報に心は反応せざるを得ない。
心は無情に暴れまわる。

助けてと手を伸ばし、宇宙に出る。何もそこには無いと思い知る。
底なし沼にはまったと気付くでしょ?

鳴り止まない雨の音と落ち着けない呼吸。咳は止まらない。
音も止まらない。 催眠術の真似、動かなくなる手足。
死ぬ前の感覚。
時間に追われていたことを冷たい言葉で吐き捨てられる。
お前はもともと最初から独りなんだよ。

咳ごめ、
ん、と音を出せ。
痩せた腹から骨盤を触って、
時計を見ずに寝転がる。
赤い鉛筆を愛でる。
ミステリー小説みたいに証拠は転がってるけど。
未解決に終わりそうなことしかしてない。
全部は私に原因があるから。
全てはこの頭の中に。
理解に苦しむうちはまだ優しいよね、
痛みも。
今も宇宙に漂いながら、地球だけを見て生きている。
振り向いたら元通りになるから。
何もかも思い出して、幸せになんて一生なれない。
暗い秘密には目を向けず、
みんなと同じように地球に目を向けて呼吸している。
もうどれくらい?
たまに垣間見える深い沼を肌色の膜で覆う。
目立たないように。
これが私のあたりまえ

7/9/2023, 10:31:17 AM