溢れ出す言葉

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道を捨てたわけじゃないの、今更気づいた私を
誰もが咎めても。
それでも信じるしかない私には。
苦しい中を曲がりくねりながら生きてきた私だけど
涙をこらえて。
私にはこれしかないことを、
信じ、
そこへ向かって膝を擦りむいてもただ走っていくしかない。
心の中のことは私が一番分かってるし、
難しくて、物凄く痛いこともあるのに。
目を閉じて、前の光だけを見つめながら走る。
それでも、まだ怖いけど‥
世界は私を見てくれなくても、終わりまで見てくれなくても。
遠すぎるそこへ。
ただ走るだけなの、それなのにこれが私の命綱で。
もう信じて行くしか。
私への信頼。
それを信じている。
本当は私に心底失望しているところだったのに。
よく悪いところは知っているのに。

どうしても行きたい。
あの頃見ていたそこへ。
涙をこらえて、譲れない場所へ。
私のことをどれだけ笑ったって、折れることのできないものがある。
嘘みたいに、形が見えない。
それでも足は必死に前へ。
君のその瞳が私を見る時、どう見えるのか。
不格好な私が風を切る理由がここにあることを覚えていて。
この言葉の全てを体に刻んで脳に刻んでいる。
これこそ私が今も走っている理由。
長くなりそうなこの道をただ進むだけ。
先に何があるかなんて知らないけど、
私は行きたい場所を描く。
走ってきた私の足を信じているから。
一歩一歩選んできた私を知っているから。
描いた場所への道を必死に自分なりに作ってきたのだから。
私は走る。

7/3/2023, 6:35:26 PM