Sugar Lips

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10/17/2024, 1:16:17 PM

忘れたくても忘れられない
ずっと…そう思ってきた

湿った空気が躰に纏わりつく度に
貴女の長い髪が僕の頬にかかって
重ね合う唇が僕の心を揺らした
あの夜を思い出させる

あれから…随分と
時は流れたというのに
まるで昨日のことのように
貴女の温もりが蘇る度に
僕は眠ることができない

忘れたくても忘れられない
ずっと…そう思ってきた
けれどそれは違っていた

忘れられないのではなく
忘れたくないのだと
貴女がどこかで生きている限り
またこの手であの温もりを
確かめるまで…僕は貴女を
忘れたくないんだ

8/7/2024, 12:50:41 PM

最初から決まっていた運命
君と僕が結ばれないということ
誰が決めたわけでも
誰もわからないはずなのに
君と出逢ってすぐに
結ばれないことを悟った

注意深くそっと触れる唇も
確かめ合うように握り合う指先も
互いの瞳の色を覗き込む仕草も

すべて最初から決まっていた
君と僕は結ばれてはいけないことを
許されない恋だと…
そう気付いた時には
もう後戻りが出来ないくらいに
僕は…君を愛していたんだ

多分…最初から決まっていた
僕が君を愛してしまうことを
結ばれてはいけない運命でも

この愛の行方は…誰も知らない

8/1/2024, 10:21:55 AM

明日、もし晴れたら
あの海へ行こう

空色のソーダに浮かぶ
真っ赤なチェリーを
いつまでも眺めていた
君の横顔が忘れられない

あの海で君と出逢ったことを
僕は運命だと思い込んだ

だから…僕の手を離すなんて
思ってもいなかった

明日、もし晴れたら
あの海へ行こう

君ともう一度
会えるような…そんな気がするんだ

7/17/2024, 10:48:04 AM

ずっと…思い出せないのだと
そう思っていた遠い日の記憶

思い出せないのではなく
思い出したくないのだと
わかってしまったあの日から

僕の中で…君が段々と
消えていった理由がわかったんだ

あの日…君の瞳に僕が写っていなかった
そして…君の心に僕が見当たらなかった
だから…僕は君の温もりに触れることが
できなくなってしまったんだ

僕はそれがすべての答えなのだと
気が付かない振りをして…
こうして大人になってしまった

遠い日の記憶を辿ってみたら
君がうっすらと微笑んでいるような
そんな気がしたんだ


7/1/2024, 12:20:05 PM

窓越しに見えるのは
あの日…貴女と歩いた坂道
茜色の夕陽が貴女の真っ白な肌を
紅く染めていたことを思い出す

高鳴る僕の鼓動が貴女に
聞こえてしまわないように
注意深く貴女から離れた

なぜ…あの日あの時に
貴女の手を取りこの坂道を
走り出さなかったのか

今でも…その理由が見つからず
いつもこうして窓越しから
この坂道を見る

ただ…違うことは坂道の途中に
もう貴女がいないということ


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