子供の頃は澄んでいたあの瞳
穢れを知らない純真な心が放つ
不思議な色と耀り
自由を手に入れるために
大人になって知る痛みと快楽
あの頃に見えていた風景が
今は見えない
自由という名の孤独
手に入れたものは何ひとつない
ただ…ひとつの真実は
孤独の中で確かめた君の温もり
もう二度と…離さないと誓う
長く続く雨の1日に
うんざりしていた僕に
それは突然過ぎて
思わず声を上げてしまった
ずぶ濡れの君が僕の腕を掴み
傘に入り込んできて小さく微笑む
あっ…これって相合傘なの?
分かっているくせにそんな風に
照れ隠しをする君の髪から
雨の雫が落ちて…僕の心は
穏やかではいられなかった
君を抱きしめたいという衝動は
瞬く間に僕を惑わせて黙らせる
厄介な感情が湧き上がる
とめどなく話し続ける君を
黙らせるにはこれしかなかったのさ
相合傘に突然のキス
厄介な感情にざわつく心
気持ちの整理がつかない気がした
多分…僕は君が好き
あいまいな心
あいまいな空
どうしようもなく涙が溢れて
とうしようもなく君に会いたい
いつだって…そう
君は正直だったのに
いつだって…そう
僕はあいまいのまま
答えは決っていたのに
なぜ…僕は正直に
伝えられなかったのだろう
愛しているんだ…誰よりも
この気持ちだけは
あいまいな空のようには
したくないと思ったんだ
誰よりも君を…愛している
あじさいが咲く頃の
雨上がりの夕暮れは
空が信じられないくらいに
赤く染まることがある
どこからともなく
聞こえてくる子供達の声は
僕の心に心地良く響いて
何となく心が温まるのさ
さっき別れたばかりなのに
もう…君が恋しくなるなんて
今までに感じたことのない
この感覚と胸のざわめき
多分…これが愛なんだと
そう感じる
造り物のこの世界で…
何もかもを失ってしまったような
そんな寂しさを投げ捨てられず
僕は…ただひとり佇む
逃げられないこの世界で
君だけを想うこの心だけが
真実のような気がした
悲しみは明日までも支配する
すべてを嘘だと思いたい時がある
逃げられない…決して
だから…僕は闘うんだ
造り物の世界でたった1つの
君を愛するという真実のために
決して…諦めない