Sugar Lips

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窓越しに見えるのは
あの日…貴女と歩いた坂道
茜色の夕陽が貴女の真っ白な肌を
紅く染めていたことを思い出す

高鳴る僕の鼓動が貴女に
聞こえてしまわないように
注意深く貴女から離れた

なぜ…あの日あの時に
貴女の手を取りこの坂道を
走り出さなかったのか

今でも…その理由が見つからず
いつもこうして窓越しから
この坂道を見る

ただ…違うことは坂道の途中に
もう貴女がいないということ


7/1/2024, 12:20:05 PM