「夢見る心」
「おやすみ!」「おやすみ。いい夢見てね。」
よる の あいさつ の あと、 わたし は ねむる。きょう は ゆうえんち たのしかったなぁ! いつか わたし も おひめさま みたいに なれる かな?
゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚
……お〜い!お〜い!!
だれか が わたし を よんでいる きがする。
「ねぇ!!きこえる??」
ふわふわ わたあめ みたいな いきもの……?
「ボク の こえ!! きこえる??」
「うん! きこえるよ!」
「よかった!! ねぇ ボク と あそぼうよ!!いろんな ところ に いって、 いろんな こと を しよう!!」
わたし は あそびたかった けれど、 ちょっと かんがえました。
「でも、 しらない ひと に ついていっちゃ ダメ って いわれてるの。」
「だいじょうぶ だよ!! ボク が まもる から!!」
なぜか ほんとうに だいじょうぶ な きがして、 わたし は ふわふわ に ついて いきます。
しばらく あるくと、 とっても りっぱな おしろ が みえてきました。 ゆうえんち で みた おしろ よりも ずーっと おおきくて ごうか です。
「ほら みて!! おしろ だよ!!」
わたしたち は おしろ の なか に はいって いきます。 おしろ の なか は いろんな いろ、 いろんな キラキラした もの で あふれています。
「すてき でしょう?! キミ も この ドレス、 きてみない??」「いいの?!」「もちろん!」
「やったー! でも、 もっと みどりいろ の ドレス が きたい なぁ……」
「そっかー! それじゃあ、 こんなかんじ かな?」
「ちがうー! もっと あおっぽい の が いい!」
「こっちは どう?」「んーん! もっと うすい いろ の が いい!」
「うーん…… それじゃあ、 こんな かんじ、 かな?」
「うん!! この いろ が いい!!」
「よかった!! それなら、 ここの ドレス は ぜんぶ この いろ に するね!!」
「うん!!」
ドレス を きて おにんぎょう や ぬいぐるみ と いっしょに おちゃかい! ケーキ も おちゃ も すごく おいしい! たくさん おしゃべり して、 からだ も こころ も あったかく なりました!
「ごちそうさま でした! おなか いっぱい!」
「よかった よかった!! それじゃあ、 つぎ は なに する??」
「そうだなぁ、 わたし せいぎ の ヒーロー に なりたい!」
「せいぎ の ヒーロー か…… ちょっと め を つむって まっててね!」
わたし は ふわふわ の いうとおり、め を つむって まちます。
「おまたせ!!」
「わたし、 いいこ で まってた でしょ!」
「うん! キミ は とっても いいこ だね!」
「……あっ、 みて! あそこ に わるい かいじゅう が あらわれたよ! ヒッサツワザ で やっつけちゃえ!!」
「えーい!」「やぁ!!」
「そうそう! その ちょうし!!」
「いまだ!! ヒッサツワザ の でばん だよ!!」
「わたし の ひっさつわざ! うけて みなさい!」
もっていた まほう の ステッキ から キラキラ が でてきます!
それ は どんなに わるいコ でも やさしいコ に かえちゃう まほう!
わたしたち と かいじゅう は すっかり なかよし に!
かくれんぼ や おにごっこ を して たくさん あそびました!
ほかに どんな こと を しようか みんな で かんがえて いる とき に ふわふわ が いいました。
「あ、 もう こんな じかん だ!! もう もとの せかい に もどらないと!!」
こんなに たのしい のに。 まだ あそびたい のに……。
「ごめんね。 でも、ボクら は きっと また あえるよ! キミ が 夢見る心 を わすれなければ、 ね!」
わたしたち は ここ で であった みんな と また あう やくそく を しました。
「キミ も げんきでね!」
「ちょっと まって!」
「どうしたんだい?」
「また あえた とき すぐ わかる ように、 ふわふわさん の からだ の いろ、 さっき きた ドレス と おんなじ いろ に してよ!」
「こんな かんじ かな??」
「そうそう! それから、 おめめ は おほしさま みたいな にじいろ に して!」
「こう かな??」
「じょうず じょうず!」
「これで また あった ときに きづいて もらえるね!!」
「うん! それじゃ、 またね!」
「ありがとう! またね!」
おわかれ の あいさつ を した あと、 わたし は め が さめました。
゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚
「おはよう!」「おはよう。」
あさの あいさつ を した あと、 わたし は おとうさん と おかあさん に ゆめ の おはなし を します。
「わたし、 きょう すっごい ゆめ を みたの!」
「いいわねぇ。」「どんな夢だったんだい?」
「えーっと、 わすれちゃった!」
すごい ゆめ だった はず なのに わすれて しまう なんて ふしぎで たまりません。
そうおもって、 わたし は あさごはん を たべました。
「届かぬ想い」
「置いて行かないで」「ひとりにしないで」「もっと一緒にいて」「たまには遊んでよ」「みんなでご飯を食べたい」「さびしいよ」
小さい頃の自分はそんなことばかり考えていた。そんなことを、届かぬ想いを抱いたところで何にもならないというのに。
何度もそんなことを思っては散るのを繰り返して、ついに自分は孤独に耐えられるようになった。むしろ、逆にどうして誰かと一緒にいたいと思っていたのかわからないくらいだ。
そんな日々を送る自分のもとに、ある日突然あんたは現れたんだ。宇宙を救ってくれなんていう荒唐無稽な頼み事を抱えながら。
「キミしかいない」なんて言われたのは初めてだった。「代わりはいくらでもいる」ずっとそんなことを言われ続けていたから、すごく不思議な気持ちになったよ。
……ありがとう。自分に居場所をくれて。自分と一緒にいてくれて。
「素直じゃないなぁキミは!!!ちゃーんとボクの前で言葉にしたまえよ!!!」
びっっくりした……!!!……でも、確かにそうだな。こういうのは、ちゃんと向き合って言うべきだよな。「届かぬ想い」は、抱くだけじゃ伝わらない。
……ありがとう。
「そうそう!!!その意気だ!!!もっとボクを褒めたまえ!!!讃えたまえ!!!!」
……なんか違う気がする。
さて、夕食の支度でもするか。
「ちょっと待ってー!!!冗談だよー!!!悪かったってー!!!」
「……ふてくされつつもちゃんと2人分用意してくれているんだもんね!やっぱりキミはいいニンゲンだ!……ありがとう。」
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……へぇ。今日は「届かぬ想い」がテーマなんだね。どう見ても恋愛的な内容になりそうな言葉だというのに、どうしてそうならないんだろうね〜?
もしかしてこれを書いた存在、まともな恋愛をしたことgうわあああ突然出現した直径217kmの隕石がボクめがけて落ちてくるよおお!!!
……なーんてね⭐︎ボクはこんなものいとも容易く粉々にできちゃうのさ!!!今頃夜の地域では綺麗な流星群が見られるだろうね!!!
……にしてもなぜ急にあんなに大きな隕石が……???
「神様へ」
ここは じごくの かたすみ。
ちいさな あくまの フラム と サンドル は
なにか かんがえごと を している みたい。
フラム は いいました。
「ニンゲンども は 神様 を 信じすぎだ!
どうにかして 信仰を なくそうとおもう!
サンドル、 いい かんがえ は あるか?」
サンドル は こたえました。
「そうだなあ。 フラム、 ニンゲン が 神様へ 祈りを 捧げなくなるとき って どんなとき だろう?」
フラムはかんがえます。
「神様 が 必要 なくなった とき かな?」
サンドル は「そのとおり!」とうれしそうに いいました。
つづけて、こう いいます。「ニンゲン が 神様 を 必要 と しなくなる ためには どんなことを しようか?」
フラムは また かんがえます。
「ぼくらが 神様 に なれば いいんじゃないかな?」
サンドル は 首を よこに ふります。
「そんな こと を したら、 この じごく から ぼくらの いばしょ が なくなっちゃうよ!」
フラム は いいました。
「じゃあ、 どうしたら いいの?」
サンドル は いいました。
「ニンゲン に チカラ を あたえたら いいんだ。
神様 は 全知全能。 だから 病気 を 治す のも 国 の 運命 を 決める のも 全部ぜんぶ、 神様 が やるんだ。」
「でも、 もし ニンゲン が 病気 を 治せる ように なったら? 国 の 運命 を 自分で 決められる ように なったら?」
ふたり は いいました。「祈り は 必要 なくなる!」
サンドル は つづけます。
「そう! 信仰 は いらなく なる。 謀反 を 起こす よりも いとも かんたんに 信仰 を 破壊 できるんだ!」
しかし フラム は またまた かんがえます。
「こんな こと を したら きっと 教会 から 弾圧 を 受けて 罪もない ニンゲン が じごく に 来てしまうよ?」
サンドル も かんがえます。
「そうだね。 だが それは しかたの ない ことだ。 だって、 神様 を 信じる ひとたち に とって、 『都合の悪い真実』を 暴いて しまった の だから。」
「ここで 『神様を信じるニンゲン』 と 『チカラを得たニンゲン』 という ふたつの 勢力 が うまれる。」
「たくさんの ギセイ を 経て、 少しずつ チカラ が 『神様を信じるニンゲン』にとって 不都合 な モノ へと かわる。 そのうち だんだん、 神様 を 疑う ニンゲン が ふえていく。」
「これを 少しずつ 繰り返す ことで、 さらに 神様 は 信仰 されなく なるんだよ。」
「ほら、そうでしょう? そこの ニンゲン の みなさんも、 おそらく いま おおまじめに 神様 を 信じて いない。 それが 証拠 だよ。」
「ニンゲン は 『科学』 の チカラ で、 信仰 を 失った。 カタチ だけは 残っている かも しれないが、 本来あるべき 信仰 は、 もう ここには ないんだ。」
フラム は いいます。
「アクマ が 信仰 を 説く なんて ヘンだなあ……。」
サンドル も いいます。
「たしかに そうだね。 でも ぼくら が 『信仰』 を 理解 していないと それを 壊す ことも かなわない。 だから ぼくらこそ 知って おかないと、 ね?」
フラム も なっとく した かおを しました。
きょうの おはなしは これで おしまい。
「快晴」
「おはよう!!!今日は快晴!!!とてもいい天気だね!!!」
洗濯物を干しながら自称マッドサイエンティストは話す。
あ、ちょっと待て!
この時期に洗濯物を外で干さないでくれ───
「ん??どうしてだい?!!こんなにいい天気なのに!!!」
遅かった……。くしゃみが止まらない。
花粉が、そのっ。目まで痒くなってきた。
「あ〜……要するにキミは花粉症なんだね!!!お気の毒様……!窓も開けてちゃマズいだろうね〜!!!」
そう言って部屋に洗濯物を干しつつ窓も閉めた。
手間かけさせて悪い。
「いやぁ、まさかキミが花粉症だと思ってもいなかったからね!!!ボクも少々びっくりだよ!!!明日からは部屋干しだね!!!」
「う〜む、どうしたものか……」
何か企んでいるのか……?
「いや〜???せっかくの快晴だからキミとピクニックでも行こうかと考えていたのだが、それどころじゃなさそうだね!!!というわけで!!!正午、リビングに集合だよ!!!」
正午か。まだ少し時間があるから、本でも読んで過ごすか。
……それにしても暖かい、というか少し暑いくらいだ。
半袖を着るべきだったかもしれない、というかそもそも衣替えが遅すぎたか。
マッドサイエンティストおすすめのミステリー小説「ミントグリーンとX」を読みながら服のことを考えていた。
そういやあいつは暑くないのか?ずっと同じ服ばかり着ていて。
ふとしたときにまだ知らないことが出てくる。
あとで聞いてみるか。
なんて思っているうちに、気づけば正午を迎えていた。
「お!!!来た来た!!!」
リビングにレジャーシートが敷かれている。
その上にはサンドイッチやらラジオやら、色々なものが置かれていた。
「フフフ……よく来たね!!!今日は名付けて!!!『おうち de ピクニックの日』だよー!!!喜びたまえ!!!」
部屋に春らしい日光が差し込んで、嬉しそうなあんたの顔を照らす。ミントグリーンの髪がキラキラして綺麗だ。
「いいだろう?!!我ながらナイスアイデアだと思うのだよ!!!キミも存分に楽しんでくれたまえ!!!」
「好きなことしててくれたらそれでいいからね!!!」
座ってお手製のサンドイッチを食べる。
BLTにたまごサンド、それから……桜、か……?
そんなに桜がお気に入りだったのか。
半分くらいは散ってしまっているが、もし自分が花粉症でなければもう一回花見にも行けたかもなぁ。
日の光に暖められて、だんだん眠くなってくる。
+゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+
小さい頃、母に連れられてよく買い物へ行った。
大抵スーパーだったけれど、たまに大きいショッピングモールに足を伸ばすこともあった。
いつからだったろうか。
ショッピングモールに出掛けた時に母とはぐれて迷子になったときの夢を見るようになったのは。
いつも孤独で不安な、この夢。
進めば進むだけ事態は悪化するのに、動かずにはいられない。
なにか、どうにかしないと。
ひとりぼっちで怖い。
怖い、こわい。
誰か助けて───
「だいじょうぶだよ。キミは、いつだって大丈夫さ!」
+゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+
気がつくと、夕暮れ時になっていた。
しまったと思いつつ、ゆっくりと身体を起こす。
「おはよう!!!晩御飯の時間だ!!!」
「今日はサンドイッチの余りで作ったサラダ!!!そしてたこ焼きだよ!!!」
サラダとたこ焼き?変な組み合わせだな。
……でも、おいしい。
誰かとこうやって食べる食卓は、すごく安心する。
「満足いただけたようで何よりだ!!!」
あんたは嬉しそうに言う。
今度、何かお礼をしないとな。
そう思って自分はいつも通りの日常に戻った。
「遠くの空へ」 4/12 書くの遅くなってもた……
君は今どうしているだろうか
きみは平穏に暮らせているのかな
そう思って遠くの空へ思いを馳せる
そう思って遠くの空へ思いを馳せる
おはよう、久しぶり、どうだった?
こんにちは、さようなら、おやすみ。
かつては色んな挨拶を交わしたものだ
昔は色んな挨拶をしたね
君はたくさん、たくさん話をしてくれた
きみにたくさん話をしたよ
新しい街での暮らし、最近食べた美味しいもの、
小さい頃の思い出と、それからこれからの目標。
そうか、そんなことがあったのか。
他にも話せることがあるはずだけど……
そんなこともあったのだろうか。
きみの前で思わず唸ってしまう。
君は今平穏に暮らせているんだね
きみは今平穏に暮らせているのかな
ありがとう、それを知って安心した
そう思って遠くの空へ思いを馳せる
たくさん話をして満足した君は
そうだと信じてきみに
冷たい石に花を添えた
きみが好きだった花を贈った