Frieden

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7/1/2025, 3:14:23 PM

「夏の匂い」

雨に濡れたアスファルト。
若草の大人の姿。
いつもより早いシャンプー。

ふとした匂いで、夏が感じられる今日この頃。

あなたはいかがお過ごしですか?

7/1/2025, 3:11:23 PM

「青く深く」「カーテン」(6/29、30)

゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。 

かき氷のブルーハワイよりも。
思い出の紫陽花よりも。
神秘のラピスラズリよりも。

ドビュッシーの月の光よりも。
まだ見ぬ深海よりも。
ユングフラウヨッホの空よりも。

青く深く、永遠に続くのは───。

あなたの美しい心そのもの。

゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。 

「カーテン」

朝起きた時、そっと開ける。
誰かが来た時、そっと開ける。

レース模様の影がひらひらと、風と一緒にうごいて、部屋に涼しさを運ぶ。
あなたの声で、ゆったり揺れる。

部屋のカーテンを開いて。
心のカーテンを開いて。

今日もいちにちがはじまる。

6/26/2025, 9:14:35 AM

「小さな愛」

今日もおちびと朝から散歩。今日はいつもの公園じゃないところに行きたいらしい。

「おちび、どこか行きたいところある?」「んー!」「どこがいいの?」「いぱーいいちあるとこ!」

そう。最近この子は石拾いにはまっている。気に入ったものを見つけては大事そうに持って帰っている。正直言うとあんまり違いがわからない。けど、楽しそうだからいいか。

「いっぱい石があるところか……。河原とかどうかな?」「かぁら?」「そう、河原。川のそばだから、丸っこい石がたくさん落ちてると思うよ。」「まるいいち!いぱーいひろうの!」

川まで少し距離があるから、散歩も十分できる。さらに石まで拾えるときた。この子にとったら一石二鳥だろう。「かーら、いく!」「れっちゅごー!なの!」

河原までの道をゆっくり歩く。「おはな、きれいねー!」
アジサイやタンポポ、いろんな花が咲いている。夏の蒸し暑さでただただぼーっと歩いていたら、気が付かなかったかもしれない。

「そろそろ河原に着くよ。」「かーら!かーら!」ただの河原なのに、すごく楽しそうだ。「ほら、着いた。」「わー!」

「とげとげのおはな、いぱーい!」……そっちかよ。
「その花は、アザミっていうんだ。とげに触ると痛いから、あんまり近寄らない方がいいよ?」「えー!でも、きれいよー?」「きれいだけどね。」「むー。」

「でも、枯れるころにはふわふわの綿毛が出てくるんだ。」「ふわふわ!かわいいの!」「おちびの髪の毛みたいにふわふわだよ。」「へー!」

「ところで、石はいいの?」「あ!かぁいいの、ひろう!」
そう言って河原をよちよち歩く。「あんまり川に近づいちゃだめだぞー。」「はーい!」

おちびを見張っているだけでは少々物足りないので、よさそうな石を探してみる。

う~ん……。確かに青っぽいのや白っぽいの、丸いのや半透明みたいなのまでいろいろあるけど、これといってよさそうなのはない気がする……。

「ニンゲンしゃん!」「ん?」「みてー!」「かわいいでちょ?」小さな手のひらには大きく見える、赤い石を握りしめていた。

「赤いね。」「んー!」「これ、ニンゲンしゃんにあげるー!」「え、くれるの?ありがとう。」「んー!」

「あのね、あか はね、あいのいろ なんだってー!」「愛?」「ん!」「だいしゅきなひとに、あかいおはなをあげるんでちょ?」「バラとか、確かにそうだね。」「んー!」

「ボク、ニンゲンしゃんだいしゅきだからね、あかのいちあの!」
「……ありがとう。うれしいよ。」「えへー!」

「いい石が見つかったから、そろそろ帰るか。」「やだー!」「まだ、かーらいるの!」
「え?」

……その後、まさか夕方まで河原にいることになるとは思わなかった。帰るころには、空が小さな愛の形を模した赤い石と同じ色をしていた。……綺麗だなあ。

6/24/2025, 10:09:29 AM

「空はこんなにも」

壊れた。こわれた。
今日も壊された。

僕の作った家具。妹のぬいぐるみ。母からもらったお守り。

壊された。

父が育てたオリーブの木。白い鳩の巣。

全部全部、壊された。


なのに、空はこんなにも。

大きく笑っている。

6/23/2025, 10:05:28 AM

「子供の頃の夢」

子供の頃は、早く出家して尼さんになって、山籠りをしたいと思っていました。(別に仏教徒じゃないのに……。)

今でも基本的に根っこの部分は変わっていないのですが、大人になった現在の将来の夢(?)は、変な鳴き声の犬か猫になって、人々を笑わせることです。そのために今、功徳を積んでいるつもり……です!

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