Frieden

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6/13/2025, 10:09:23 AM

「I love」

「ニンゲンしゃん!」「ん?」「だいしゅき だよー!」「ありがとう。……でも、急にどうしたの?」「あいをちゅたえるてべり、みた!」「へー。」

「ボクねー、だいしゅきいぱーいあるの!」
「えとねー、⬛︎⬛︎ちゃんでちょー、ぬいぐるみちゃんでちょー、おもちゃもだいしゅきだよー!」

それからも、しばらくの間、愛を語り続けた。
「あちょねー、」「わかったわかった!いろんなものが好きなんだね。」「んー、ちやう!」「だいしゅき なのー!」

「ニンゲンしゃん、わかったー?ボク、みんなだーしゅきだからね!」「ありがとう。」「んー!」

ふわふわで小さなからだに、沢山の大きな愛を秘めたこの子のことが、自分も───。

6/11/2025, 11:40:12 PM

「美しい」「雨音に包まれて」(6/11、12)

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晴れ間が見える空。しとしと降る雨。
雨粒は虹色に輝いて、大地へと吸い込まれていく。

大地に吸収された雨たちは、美しい未来のつぼみになって、人知れず透明の花を咲かせる。

雨音に包まれたわたしたちは、虹を見上げて、どこかで咲く花を想う。

そして大切な誰かがどこかで、雨に濡れた私たちを想う。

そんなある雨の日は、とてもやさしい日。

6/9/2025, 12:06:58 PM

「どうしてこの世界は」

乾いた砂の大地。降り注ぐは氷の槍。
切り裂くような風が吹くたび、やせっぽちの犬は倒れる。
微笑みを湛えた花が折れる。

やさしさはとうに消えた。
あるのは人に守られるための決まり事でできた牢獄。
檻の中で犬を嗤うは人の形をとる化け物。

理想もとうに消えた。
あるのは荒れた楽園の影。
影は荒れ地を覆い、花を枯らす。

どうして。

どうしてこの世界は。

こんなにも冷たく、息苦しいのだろう。

みんなただ、幸せに、穏やかに暮らしたいだけなのに。

もしもこの手で、この非力な手で。
世界を。
世界を、変えてしまえたら。

どれだけの人が救われるだろうか。
それとも、全てを傷つけるだろうか。

どうであれ、動かなければ。

進まなければ。

6/9/2025, 9:53:08 AM

「君と歩いた道」

お久しぶりです!!!
仕事が!!!忙しすぎて!!!なかなか!!!書けません!!!でした!!!ごめんなさい!!!

これからはちゃんと書きます!!!
よろしくね!!!

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「君と歩いた道」

ニンゲンくん。
ボクがキミに助けを求めてから、どのくらい経つだろうか。
ボクからしたらほんの一瞬にすぎないこの時間。

キミにとっては長い時間。

初めて会った時より、ちょっとは足並みも揃ってきたよね?
ボクはうれしいよ。とっても、ね。

⬜︎⬜︎。ボクの生き別れの片割れ。
小さな頃と何にも変わらない、ボクの兄。

またこうやって他愛もない話をすることが、楽しそうに話を聞いてくれることが、ボクは何よりも幸せなんだ。

だから、もう。

いなくならないでね。

ボクを、ひとりぼっちにしないでね。

ボクはたくさん、ひとりで歩いてきた。
たくさんたくさん、歩いてきた。

でも、今はこうやってキミたちがいてくれる。

一緒に歩いてくれるキミたちが、ボクのそばにいてくれる。

……ありがとう。

これからもちゃーんと!

ボクについてきてね!!

4/28/2025, 3:59:47 AM

『「こっちに恋」「愛に来て」』、『どんなに離れていても』
(4/25、26)

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『「こっちに恋」「愛に来て」』

「今日もたくさん公園で遊んだね。楽しかった?」「ん!たのちいだったの!」「よかったよかった。それじゃ、帰ろうか。」「んー。」「おちび、どうかした?」「ん……。」

おちびを心配しつつ、公園から出る。

「ほら、行くよ?」「やー。」「もう夜だからね?」「ちってる。」「もう帰る時間だ。」「ん。」

「それなら、こっちにおいで?」「むー!」「ニンゲンしゃん、きてよー!」「なに?どうしたの?」「ボク、ちかれた!だっこちて!」

……そういうことだったか。

「はいはい、抱っこするから帰ろうなー。」「んー!」
抱っこしてからまもなく、おちびは眠ってしまった。

たくさん遊べて、よかったね。

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「どんなに離れていても」

「……花の国の王子様と星の国のお姫様は、あの塔がある限り、どんなに離れていても、ずっとずーっと繋がっています。……おしまい。」

おちびは真剣に読み聞かせを聞いていた。

「いいお話だったね。」「ん!ボク、このおはなち、しゅきー!」「気に入ってもらえてよかった。」「でもねー、ボクね、はなれるの、やーやーなの。」「……そうだね。」

この子は永遠にも近い時間、ひとりぼっちで閉じ込められていた。……その反動なのか、今ではずいぶんと甘えん坊だけど。

「でもねー、てべりとかねー、ぱしょこんとかあったらねー、はなれてもひとりぼっちじゃないのー!」「いい時代になったよね。」「んー!」

「でもー、ボク、ニンゲンしゃんと⬛︎⬛︎ちゃんとおとーしゃんとねー、ずーっといっちょがいいなー!」

「ニンゲンしゃん、ずーっといっちょちてくれる?」「勿論……なるべくね。」「ありがと!」「おちび、これからもよろしくね。」「はーい!」

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