黒山 治郎

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10/3/2024, 7:42:54 PM

声だけを聴いた時は
なんとなく、足りないと思った

話し合えた時は
知れたことを、嬉しく想った

顔を合わせた時に
会いたかった人だと
漸く、そう腑に落ちた。

“巡り会えたら”に
可いが足されて
巡り会えた“か”ら
私達は成る可くして
縁が巡ってきたじゃないかと
互いに笑い逢えたんだ。

ー 巡り会えたら ー

10/3/2024, 7:30:19 PM

天鵞絨の様な艶やかな毛をなびかせて
私の数歩先をゆく、小さな君
こちらを見上げて目を細め
軽やかな声を聞かせてくれた君

叶うならば
もう一度、私は君とあの道を歩きたい。

ー 奇跡をもう一度 ー

9/25/2024, 4:27:29 PM

予約。
ー 窓から見える景色 ー

9/25/2024, 4:26:25 PM

予約。
ー 形の無いもの ー

9/23/2024, 4:18:53 PM

公園内を見渡せる筒抜けの檻のてっぺんで
日が暮れて星空が幕を上げるのを眺めた。

呼ぶ声はまだ聞こえてこない
もういいよと宛名もなく呟く
探して欲しいと願いを込めて
鬼なんて居ないと知りながら
夜空を睨み上げて、もう一度

「もう、いいよ…」

諦観を混ぜた情けない声は
濁世へと飽和し跡形もない

少しの苛立ちに任せて蹴り脱いだ靴は
追い討ちをかけるように、嬉々として
明日も君だけは雨だろうと告げていた。

ー ジャングルジム ー

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