「さぁ冒険だ」
初めて行く場所も、初めて経験する事も。
人生は全てが冒険で。
だから、人生は怖くて、不安で、とても楽しみ。
だって、冒険だよ?その響きだけでワクワクしてこない?
どうせ一度きりの人生なら、楽しんだ者勝ち。
先の見えなさを悩むより、先が見えないからこその自由度を楽しもう。
「一輪の花」
教卓の上に、一輪挿しがある。
いつも、名前も知らないけど、何だか小さな花が一輪、挿してある。
小振りの小さい、可愛い花。
大輪ではなく、派手でもなく、ただ道端にあるかのような花で。
目立たずに、ひっそりと、でも精一杯綺麗に咲いている。
皆は余り気にしてないし、誰が替えてるとかも話題になった事もないけど。
僕は知ってる。
君が毎朝、早めに学校に来て花の世話をしている事を。
決して毎日は花を替えていない。
花が咲いている間は出来るだけギリギリまでその花を愛でて、どうしても枯れたら次の日に替わりの花を持ってきている。
ホントにちゃんと花を見てるんだな、って思う。
君はいつも目立たなくても、皆の為や誰かの為になる事をひっそりとしてる。
決して恩に着せず、何ならしてもらった本人も気づかない事もある位。
でも、君は善意を振りまき続けてる。
それがもし無理をしているなら、痛々しいと思える日もあるかもしれない。
でも、君はいつも本当に当り前の様に、時には楽しそうにしてるから、見てる僕も幸せになる。
花は、人を優しい気持ちにさせたり、ちょっとほっこりさせたり、癒したりする。
君も、花の様で。
僕は、そんな君が、大好きだ。
「魔法」
もしも魔法が使えたら。
あの瞬間に、時を戻すのに。
それ以上は何も望まないから。
ただ、あの人が生きていた、あの瞬間に、戻りたい。
「君と見た虹」
あの日、君と見た虹。
半分しか架かってなくて、でもそれが又儚げで綺麗で。
足りない半分を探し求めて、巡り会えた私と君みたいだと思った。
そして、二人で、ただ黙って見つめていたね。
その内に虹は消えてしまって。
でも、私と君はそのまま空を眺めながら、そっと手を繋いでた。
君とは感性が似ていたから、お互いに言葉にしなくても分かりあえる事が多くて、だから一緒に居ると落ち着けた。安らげた。
こんなに合う人が居るなんて、想像出来ない位、合う人だった。
でも、お互いにそれに甘え過ぎて。
いくら似てても、分かり合えていても。
同じ人間ではないから、完全に分かりあえる訳はなく。
「言わなくても分かるでしょ?」「君は分かってくれてると思ってた」それらは、全部お互いの甘えだった。
そして、あんなに寄り添えていた気持ちが一度離れると、全てが徐々に噛み合わなくなり。
どんどん分かりあえなくなり。
今となってはもう遠い過去の話で、その時の後悔や反省を胸に、同じ失敗をしない様に生きてきた。
君との失敗は、ちゃんと私の中で生かされてる。
そして、今でも虹を見ると共に思い出す。
君と見た、あの日の半分の虹を。あの時の気持ちを。
苦い思いも、切ない思いも。
あの時の気持ちを思い出しながら、君を思い出しながら。
「夜空を駆ける」
夜空を駆けると言えば、かの有名なアニメ、銀河鉄道999を思い出す。子供の頃は憧れたなぁ。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜もそうだけど、夜空って何だかロマンチック。
子供の頃は夜空に夢を見て。
大人になると夢や現実や、過去の思い出や、大好きなあの人の面影も重ねたりして。
昼間は明るい分現実を見るけど、夜は暗いから現実が少し見えづらくなって、その分想像が膨らんだりする。
だからなのか、昼の空は「駆ける」と言うより「走り抜ける」って感じだけど、夜空は正に「駆ける」って感じがする。私の勝手な感覚だけど。
同じ空なのに、明度の違いが大きな違いになる。
当り前と言えば当り前の、不思議と言えば不思議な、感覚の違い。
そして、その違いが又楽しい。