薔薇を貴方に。

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4/28/2025, 12:59:59 PM

─夜が明けた。─

夜が明けた。
雨だった。雨の日は気分が下がる。
めんどくさいと思いながらも制服を着る。

傘を持って外へ出ると小学1、2年生ぐらいの子達が雨が降っているにも関わらずピチャピチャと音をたてながら飛び跳ねている。

楽しそうだなぁ、と思いながら学校へ向かう。
教室へ着き席に座って窓の外を見るとさっきよりも雨が沢山降ってきている。
顔を前に向けると同時にチャイムが鳴り、朝のホームルームが始まる。

ホームルームが終わって何分か経ったあとに授業が始まる。
私の耳にはみんなが鉛筆を動かす音と雨の音、そして少しの話し声だけが聞こえてくる。
また一日が始まったなぁ、と思いながら机に突っ伏し授業が終わるのを待つ。

そして時間が過ぎ、終わりのホームルームをしてみんなが帰っていく。
玄関を出ると雨が止んでいた。学校から先の奥には虹がうっすらと架かっていた。
写真を撮ってから歩き出す。雨のせいで道が濡れていて所々に水たまりがある。帰り道を歩いている時に今朝の小学生達が水溜まりの中を飛び跳ねながら遊んでいた。羨ましいと思いながら家へ帰る。

お風呂やらなにやらしてベッドに横になる。

ベッドに横になりながらまた私は嫌いな明日が来るのを待つ。
夜が明けるまで。

4/27/2025, 3:21:26 PM

─ふとした瞬間─

ふとした瞬間、貴方はふらっとどこかに行ってしまいそう。
ふらふらそこら辺を歩いている貴方は、いつか不幸だけど死んでしまいそうで心配になる。
私はあなたが大切だから、そのふとした瞬間にも対応できるようにGPSでもつけとこうかな。

そしたらふとした瞬間にいなくなったりしてもすぐ分かるし事故にも合わないし、遠くからでも見守ることができるから安心だよね。

でも、私を心配させないで。

綺麗な貴方がどこかに行くのは耐えられない。

海に落ちてくらげになってしまいそう。
ふわふわふわふわ優雅に浮いていていつの間にかくらげが死んじゃう時みたいに誰にも気ずかれずパッとどこかに消えちゃうかもしれない。

と、ふとした瞬間、私はそう思った。

4/26/2025, 12:15:40 PM

─どんなに離れていても─

僕と親友は大の仲良しだ。
小さい時からの幼なじみで僕と親友はもうすぐ中学生になる。
でも今日はいつも元気な親友が元気がない。
「どうしたの」と聞くが黙っている。親友の肩を揺さぶると親友が驚く。
「なんでもねーよ」とはぐらかす。
へー、と思いながらまた遊び始める。

学校が休みの土曜日。親友の家に「話があるから」と遊びに行く。そしたら親友が
「俺海外に引っ越すんだよね」
え?
「本当に?」と驚いて聞き返すと親友は頷く
「いつ?」
「来月」
もうすぐじゃん、「まじかー、」と返す。
「じゃあ、学校来んの後ちょっとか、寂しくなるな、」
「そうだな」といつもにもなく真剣だった。
そして最後だからと花火をしたり鬼ごっこをしたり沢山遊んであっという間に親友が引っ越す日になってしまった。

親友を見送るために空港に行く。
親友が「じゃあな」と言う。僕は少し黙って「じゃあな。海外でも頑張れよ。手紙送るから」と言うと親友は笑顔で頷く。
「俺たちずっと親友だからな」
と親友が笑って拳を突き出す。
親友が乗る飛行機が飛び立つ。

僕は飛行機が空へ飛び立つところを眺めながら

「どんなに離れていても俺たちは親友だから」

4/22/2025, 11:04:07 AM

─big love!─

あなたを本当に愛しているからこそ身を引かなきゃいけない恋だってある。
私はあなたの事が好きだけど貴方は私以外の人が好き。
失恋していると分かっていてもあなたのことを目で追ってしまうしかっこいいとときめいてしまったりする。
それは貴方が魅力的だから。
私は貴方に大きな愛を抱えているけれどこの恋は叶わないから。
私からあなたへの大きな愛は心の中に閉まっておくとしようかな。あなたの恋を応援します。
好きな人としてじゃなくて幼なじみとして。あなたが好きな人と付き合えることを願っています。
多分「好きだよ」っていっても答えてくれないから。
だから身を引くの。
この大きな愛を隠してあなたの幼なじみとしてもう少しそばにいさせてください。
でも、もしあなたが振られたらその時は迷惑かもしれないけどいっぱいアタックするから。


─大きな愛を隠して─

4/21/2025, 1:14:10 PM

─ささやき─

ささやき声が聞こえると耳を塞いでしまう。

"ささやくな!ささやくな!ささやくな!ささやくな!"

心の中で叫んでしまう。僕に向けられて言われているような気がして。
ささやき声が胸にチクチクと針が刺さるようにして痛い。

「どうした」
急に声をかけられて驚く。そこには親友がいた。
「耳なんか塞いでどうした」ゆっくりと耳から手を離す。
「僕、ささやき声が怖いんだ」と打ち明けると親友は気にすんな、とだけ一言言って去ってしまった。気にすんなとか言われても気にしちゃうんだよ。

そして教室まで帰る廊下が僕は1番嫌いだ。廊下には人が沢山。廊下を歩くと僕のことについて囁かれてる気がして廊下が長く感じる。

ついつい教室まで行く廊下の目の前で止まってしまった。
怖い。足が震える。また何か囁かれるかも。
そんな事を思っていると親友が背中を叩いてきた。
「歩け」
「え?」戸惑っていると親友は言った。
「怖いなら俺が一緒に行ってやるよ。だから歩け。気にすんな」
やめてよ、だから気にしちゃうんだってば、

「怖いんなら俺が隣でずっとささやき声が聞こえないくらい喋ってやるよ。だから一旦落ち着け。ビビんな。歩け。俺がついてるから気にすんな。お前に悪いとこなんて1つもないから。親友の俺が保証する。」

とささやかれて僕の背中を押しながら親指をグッと立てる。
親友と一緒に廊下を歩く。長く感じていた廊下が少し短くなったような気がした。


─親友のささやき─

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