─溢れる気持ち─
好き。
優しいところが好き。努力するところが好き。人気なところが好き。諦めが悪いところが好き。頭が悪いところが好き。ノリがいいところが好き。笑顔が好き。
全部好き。良いところも悪いところも大好き。
ずっと隠してたけどもう無理かもしれない。気持ちが溢れて隠しようがなくなってきたから。
全部全部、その優しさが私のためじゃなくても、好きな人がいても好き。
多分、こっち見てくれないんだろうな。
だって恋しちゃいけない関係だもんね。
高校、卒業したら告白させてください。先生。
─失われた響き─
綺麗な音でした。
激しい、だけど繊細な音。悲しくなるような音。
君からもらったオルゴールを毎晩聞いて、寝ていた。
でも、壊れちゃいました。
君からもらった最後のプレゼント。
「綺麗だったんだけどな、壊れちゃったか。」
部屋に毎晩響いていたオルゴールはもう使えません。
自分の世界からひとつ、音が消えました。
─夢の断片─
あれ、ここどこだっけ、、
夢で見た記憶。
見たことあるような景色。人。空。道。
私に微笑みながら手を差し伸べる人。
青くて雲ひとつない晴天。
春になると桜が咲く道。
見たことあるような、、
桜が風に吹かれると同時に目が覚めた。
夢のことは気になるが準備をしようとベッドから降りると、足をぶつける。
痛いと思いながら下を見ると缶の箱があった。
私は缶の箱をあける。すると写真が一枚入っていた。
その写真は雲ひとつない晴天の桜が咲く道で新しいランドセル。夢を背負って笑っている私と微笑んでいる母がいた。
「あー、そっか、、」
あの人、空、道。全て私の大切な思い出。
私に微笑みながら桜の道を学校まで一緒に歩く母。
私は忘れないように額縁に入れた。
─君を照らす月─
何年か前の冬、とても大きくて綺麗な月だった日。
川の近くの道をふたりで歩いている時、月を見て君は言った。
「月の告白って知ってる?」
「知らない、教えて」と言ったら君はがっかりして「やっぱなんでもない」と言ったことを取り消した。
その日から君とは会っていない。僕はそこから数年経って社会人になり働いている。
今日、冬の暗い夜。その日は君がいた日と同じく月が大きく綺麗に輝いていた。
仕事の帰り道、月を見て君を思い出し、久しぶりにその道を歩いた。
歩いていると人影がふと目の前に映った。顔をあげると君がいた。
君は綺麗な笑顔で笑っていた。月明かりに照らされ綺麗に輝いていた。
僕は言った。
「今日も、月が綺麗ですね。」
─行かないでと、願ったのに─
行かないで、俺の目の前からいなくならないで。
星にならないで、、
空で光る星じゃなくて俺の前でちゃんと歩いたり喋ったりできる輝く星でいて。
君がいないと俺、何もできないから。
俺に迷惑かけてもいいしわがまま言ってもいい。
怒ったら俺にあたってもいい。その時はちゃんと話聞いて一緒に解決するから。
泣いてもいい。慰めるよ。
だから、お願いだから。
「いかないで、、」
君はだいすきだよ、って言って空に輝く星になった。