─そして、─
地球から離れたところにある星。
ここはみんな幸せになれる場所。地球から見ると光って見える星。そんな星が周りにも沢山ある。
でも、星は宇宙のゴミだから。光ってるのは燃えてるだけ。
あーあ、、僕の周りも燃えてきた。赤く光る炎に包まれて消えていく。
みんな。
でも、僕たちみたいな星のおかげで誰かが幸せになれるなら、燃えても構わない。そういう運命だし。
そして、僕も燃えていく。暖かい光に包まれながら消えていく。
さようなら。僕も一度そっち側から見てみたいなぁ。
そして、消えた。
─パラレルワールド─
ドアを開けると僕が立っていた。
君は、「違う時空、パラレルワールドから来た」と話した。
パラレルワールド、分岐してできた並行世界。つまり、僕がいる"地球"以外の別の地球で、並行して存在している別の僕がいる地球、、ということだ。
意味がわからなかった。なんで別の地球と僕の部屋のドアが繋がったのだろう。
別の僕は言った。「今僕がいる地球では大変な事が起こっている。助けてほしい。」と。
僕は頷いた。
すると別の僕は「ありがとう。でも同じ世界線に僕が二人いてはいけないから少しの間だけ入れ替わってほしい」と言った。
僕は断ろうとしたが大変な状況の別の地球に別の僕をまた返す訳にはいかなく僕は了承し、ドアノブを握った。
「少しの時間だけでいいんだ、帰るときはまたこのドアを開いておいで。」と言われ別の地球へ入る。
少し見回していた数分後鍵が掛かる音がした。ドアを開けようとドアノブを回して引くがびくともしない。
閉じ込められた。この別の地球に。もうこのパラレルワールドから元いた世界へは帰れない。
ドアが消えた。
君は何を思って僕と入れ替わり、僕がいた安全な地球を見て何を思ったのだろうか。
とりあえず、帰りたい。
─もしも世界が終わるなら─
色んなところに行きたい。海外とか宇宙とかとりあえず色んなところ。
君とならどこでもいい。どこへでもついていける。
わがままでもいい。なんでも聞くよ。
だから、一緒に行こう。こんな世界から抜け出そう。
"30○○年△月□日、人類の敵が侵入してきた日。そして、世界が終わると言われている年。"
どこにも逃げ場のないこの世界で君と色んなところへ逃げ続けたい。
安全な場所へどこへでも。
もしも、世界が本当に終わるのなら。
─誰もいない教室で─
誰もいない放課後の教室が好きだ。
静かで誰にも邪魔されない。
さっきまでうるさかった教室が一気に静まり返っている。
私は教科書を開いた。勉強をしていると外で部活をしている生徒が目に入る。
あそこに好きな人がいる。彼を眺めていると目が合った。
私は誰もいない教室が好きだ。
だって、顔を赤くして机の上で俯いても誰にも冷やかされないのだから。
"大好きです"
私は小さな声で呟いた。
─ここにある─
どこにある?
ここにあるよ。大切な宝物。忘れちゃいけないもの。
どこにある?
ここにいるよ。
大切な人。忘れちゃいけない大事な人。思い出したいのになんで思い出せない?
あ、そっか。思い出したくないのかもしれない。ならいっそのこと思い出さなければいいか。
静かな病室で大切な人は聞いた。
「思い出せた?」
少し沈黙してから答えた。
「あー、、はは。思い出せないや。」
大切なものはすぐそこにあるのに。