否定されて、馬鹿にされて、私は自分の心のからに篭もった。
下ばかりを見て、とても広くて青い空の存在を忘れていた。
涙が枯れ、私は上を見上げた。
すると、ただただ青く遠くまで続いている空があった。
私が引きこもっていた心の中なんかよりも、広くて壮大で……。
でも、私にはもうそんな空を美しいとも思えない。
心は、濃い青に染まって、もう誰にもおとせないから。
衣替えの時期。
夏に買ったお気に入りの服たちは全てベッドの下にしまい込み、、これからの季節に備えて買った服、去年も着ていた服をタンスの中にしまっていく。
私は、季節の中で一番秋が好きだ。
だから、この時間が私にとって特別なものとなっている。
私は叫んだ。声が枯れるまで。
でも、届かなかった。
叫んだ方向には、誰もいなくて、みんなはもう私よりも遠くへ行ってしまった。
誰も振り返ってはくれない。引き返してもくれない。
所詮こんなものだと、私は絶望した。
ふと目線をあげると、そこには私の大切な仲間がいた。
「あなたはひとりじゃない」
そう言って、私をゆっくり抱きしめてくれた。
私は泣いた。声が枯れるまで。
始まりはいつも彼女からだった。きっかけをくれるのは彼女だから。
夢を見失った私達は、彼女の提案で先に進むことを決めた。
もちろん、成功するなんて1ミリも考えていなかった。最初は色んな人に否定もされた。
でも、諦めなかった。なぜなら、彼女がくれたきっかけを壊すだなんてそんなことはできない。
そして、諦めなかった結果、私たちは大成功をおさめた。
彼女は、「みんなのおかげだよ」だって。
違う。成功したのは、始まりを、きっかけをくれたあなたのおかげなんだって。
私達は、彼女を思いっきり抱きしめて、そう言った。
最近、耳の調子が悪くて病院に行く頻度が増えていた。だから、親友と一緒に帰る日も減っていった。
そんな彼女には、好きな人がいる。私の幼なじみだ。もちろん、私は喜んで応援した。
そんな中、病院に行くために早く帰る時、幼なじみとは家の方向が一緒だったから、最近は幼なじみと帰る日が増えていた。親友はいつも学校前のバス停で別れてしまうから、家の前まで友達がついてきてくれるというのが少し新鮮だった。
でも、私は大切な関係を壊してしまった。
「ねぇ……勝君と付き合ってるの?私のこと、応援してくれるって言ってくれたくせに!」
その言葉を言い残して、親友は私の前から二度と現れることはなくなった。
親友は、たまたま私と幼なじみが一緒に帰っている所を、同級生が見ていたらしく、そのみていた子に教えてもらったらしい。
これが、すれ違いというのだろうか。
涙が止まらないや。