ここ

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10/18/2023, 12:53:42 PM

木々が葉を落とし始めたこの頃、私は身の丈に合わない格好をして、木の葉の道を歩いていた。

いつもはしないメイクをして、赤いハイヒールなんかも履いちゃって、髪も焦げ茶に染めた。

次大学に行く時、どんな目で見られるんだろ。なんて思いながら、私は目的地である噴水がある広場に向かっていた。

そこには、3年くらい会えなかった親友が、私を待ってくれている。確か、留学でフランスに行くとかなんとかで、しばらくの間会えない時期が続いていたのだ。

でも、今日はそんな彼女が帰ってくる日。

広場に着いて辺りを見渡すと、そこには大きめのバッグと楽器ケースを持った彼女が、ベンチに座っているのが見えた。

そんな彼女は私に気づいたのか、大きく手を振って私に居場所を教えてくれた。

私は彼女に向かって走って、そのまま思い切りハグをした。

雲ひとつない空にただ浮かんでる太陽が、私たちを照らしてくれている。

彼女は、優しく笑ってこういった。

「今日は秋晴れだね、いい一日になりそう」

10/17/2023, 12:19:37 PM

彼女は確か、好きな物には一直線だった。

だから、何かをめざしている彼女はとても美しかった。

なのに、彼女の努力は報われなくて、俺だけ先に進んでしまって。

だから、彼女はこの世から去ってしまった。

彼女も、俺も分かっていた。俺なんかがこのステージに立つ権利なんて無いことを。

今でも忘れられない。忘れたくても、忘れられないんだ。

彼女の、泣き顔が。

10/16/2023, 11:55:42 AM

カーテンから漏れるやわらかい光を浴びて、私は思いっきり伸びをした。

今日の一日を想像すると、楽しみと言うより、いつもの日々をすごせるという安心感の方が強かった。

今日も、普通の人なら欠伸が出ちゃうような、そんな日常が始まる。

10/15/2023, 1:24:25 PM

私は、大人たちの鋭い眼差しが嫌いだった。

私を信じていないように感じるから。

でも、今は違う。

ついさっき、具合が悪いのを隠していたのがバレて、彼女に無理やりベッドに連れていかれてしまった。

鋭い眼差しで、「嘘ついてるでしょ」なんて言われちゃって、何も言えなくなった。

でも、なんだか嬉しかった。

もっと、私も素直にならなきゃ、ね。

10/14/2023, 11:18:09 AM

綺麗な景色を見るには、高い場所に登るしかない。

高い場所に登るには、努力は付き物。

もっと高く高く登るために、私は努力をした。

でも、この程度だね。

私は、足を滑らせて落ちてしまった。

もう戻れない。そんなことを思っていたら、仲間が私に手を差し伸べてくれた。

そんなの、また頑張るしかないじゃない。

さっきよりも、高く高く、仲間たちと共に登り詰めるんだ。

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