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7/8/2025, 5:42:58 AM

遠くへ行きたい 青い風 波音に耳を澄ませて 空恋 願い事 です


遠くへ行きたい

「どこか、遠くへ行きたいな」
旅行雑誌を眺めながら、キミはため息を吐く。
「そうだね。どこか、景色のキレイなところか…食べ物が美味しいところに行くのもいいね」
旅行雑誌を見て、行きたくなったから。ではなく、気分転換したいから。という意味合いだと気付き、俺は言葉を慎重に選ぶ。
「景色が、キレイなところがいいな」
旅行雑誌に目を落とし、呟いたキミに
「うん、そうしよう。俺も一緒に行くからね」
キミを1人にしないよ。俺はずっとそばにいるよ。その思いを込め、キミの手に自分の手を重ねたのだった。


青い風

キミと2人で街を歩いていると、青い風がキミの長い髪をふわりと揺らす。
「気持ち良い風だね」
髪を耳にかけ、微笑むキミに
「ホントだね。少し暑いから、風が涼しく感じるよ」
僕も微笑む。
「けど、今以上暑くなったら、歩くのも難しくなりそうだ。風も生ぬるくなるし」
はぁ。とため息を吐くと
「じゃあ、今のうちにいっぱい手をつなごう」
キミが手を差し出す。
「うん」
僕はキミと手を繋ぐと、青い風に吹かれながら心軽やかに歩くのだった。


波音に耳を澄ませて

波音に耳を澄ませて目を閉じると、海を近くに感じる。ザザーン、ザザーンと打ち寄せる波。その波音を聞きながら深呼吸すると、ざわついた心が、穏やかになっていく。
「…明日からまた、頑張ろう」
気持ちが軽くなったのを感じ、そっと目を開けたのだった。


空恋

「今日もキレイだ」
どこまでも青く、澄んだ空を見上げ、深呼吸する。
「いろいろと形を変える、真っ白な雲。芸術的だよね」
白い絵の具をつけた筆を、青い空のキャンバスにサッと塗ったような雲。美味しそうな形をした雲…いろんな雲を、星座のように、何かに見立てるのが楽しい。
「空に恋してるみたいだね」
暇さえあれば空を見ている僕に、友だちはそう言ったっけ。
「言われてみれば、僕は空恋してるんだろうなぁ」
しみじみとそう思うけれど、形を変える雲を見つめ
「この雲、うさぎみたい。…くまっぽいかな」
と誰かと言い合えたらもっと楽しいだろうな。とも思う。
「そんな誰かと出会いたいな」
空を見つめ、僕はそう思うのだった。


願い事

自分の願い事は
お題を毎日、きちんと書く。その気力とアイデアが欲しい。です。
お題を書くことは楽しい。と感じるときよりも、後ででいいや。と面倒臭がることの方が多く、時間はあるのにやらない自分に呆れたりもしています。
もし、やる気スイッチがあるのなら、ずっとONにしておきたいです。

7/3/2025, 9:31:52 AM

カーテン 夏の匂い クリスタル です。


カーテン

「良い天気だな」
窓を開けると、入ってくる風にカーテンがふわふわと揺れる。
「風が気持ちいいな」
うーんと伸びをし、家事をするためその場を離れた。
「ふう、終わった」
家事を終わらせ戻ってくると、風に揺れるカーテンでキミが遊んでいた。
「ふふっ、楽しそう」
カーテンに向かってジャンプしたり、カーテンを追いかけたりしている。
「楽しい?」
近づいて声をかけると
「ニャー」
キミは振り向き声を上げた。…と思ったら、
「ニャーニャー、ニャーニャー」
何度もニャーニャーと鳴く。
「ん?どうかしたの?」
さらに近づきよく見てみると、キミはカーテンで遊んでいたのではなく、キミの爪がカーテンに引っかかり、困っていたのでした。


夏の匂い

「今度の休み、海に行かない?」
8月に入り、毎日の暑さで疲れてきた頃、友だちから連絡が入る。
「いいね、行こう行こう」
こうして連絡が来たその週末、友だちと一緒に俺は海に行くことになった。
「すごい人だな」
「そうだな。夏休みだしな」
海に着くと、砂浜は遊びに来た人ですでにいっぱいになっている。
「よし、俺たちも海に入るぞ」
「おお」
なので、遊んでいる人の邪魔にならないように、俺たちも海に入った。
その後は、海の家で食べたり、砂浜でのんびりしたり、また海に入ったり。心ゆくまで海を堪能し、帰る間際には、星が輝く空の下で、少しだけ花火もした。
「楽しかった~。誘ってくれてありがとう」
家路をたどりながらそう言うと
「男2人だったけどな。また行こうぜ」
友だちはニッと笑う。
友だちが誘ってくれたおかげで、仕事ばかりで感じられなかった夏の匂いを感じることができ、楽しい1日を過ごせたのだった。


クリスタル

氷のように、透き通ったクリスタル。
光を反射し、キラキラと輝く。
「キレイ」
一点の曇りなく、手に取ってみると透明さが際立っている。
「私もこんなふうに…」
心が透明だったら、嘘偽りのない気持ちを見せられるのに。
クリスタルを手にしたまま、好きな人に素直な気持ちが伝わるようにと、願うのだった。

6/30/2025, 9:30:01 AM

まだ見ぬ世界へ! 夏の気配 青く深く です


まだ見ぬ世界へ!

「よし、行こう」
「うん」
少しの緊張を振り払い、キミの手を取り一歩を踏み出す。
今日は僕たちの結婚式。
キミと2人で、まだ見ぬ世界へ歩き始めるための、門出の日。
この先、何があるかはわからない。でも
「2人で幸せになろう」
「はい」
キミが笑ってくれるなら、僕たちは大丈夫。そう思えるのだった。


夏の気配

日ごとに暑さが増し、だんだんと近づく夏の気配。
「また今年も暑いのかなあ」
「イヤだなぁ。外、出たくない」
街中を歩いていたとき聞こえてきた会話に
「確かにそうだよな」
俺は激しく同意する。けどさ
「今年の夏は今年だけ。今年の夏の思い出が、暑くてイヤだった。だけじゃつまんねえだろ」
とも思う。
「今年の夏は、海のレジャーを楽しむか」
イヤと言うほど照りつけてくる太陽に
「暑さになんて負けてやんねえから」
そんな思いを込め、不敵に笑ってみせたのだった。


青く深く

どこまでも青く深く広がる海。
いつ来ても、穏やかに僕を迎えてくれる。
朝焼けの海も、水面がキラキラ輝く日中も、星がきらめき、さざ波が心地良く聞こえる夜も、どんな姿でも海を見ると気持ちが落ち着く。
「僕も、キミにとって海のような存在になれたらいいな」
キミが僕と一緒にいるとき、穏やかな気持ちになれるような存在に。
寄せては返す波を見ながら、そう願うのだった。

6/29/2025, 9:37:09 AM

空はこんなにも 小さな愛 最後の声 です。
まだ書けていないお題は、後日、書きます。
よろしくお願いします。


空はこんなにも

空はこんなにも青く、太陽は輝いているのに、どうして仕事なんてしなきゃいけないんだろう。
「はぁ~」
ため息を吐きながら会社に向かっていると
「おはよう」
背中をバシッと叩かれる。
「痛えなぁ。朝から何すんだよ」
叩いた人物をギロリと睨むと
「背中を丸めて歩いてるから、伸ばしてあげたんじゃない」
叩いた本人、会社の同僚は、ケラケラと笑っている。
「仕方ねえだろ。こんなに天気が良いのに仕事か。と思ったら、行くのがイヤになったんだから」
思ったことを口にすると
「…そっか。なら、仕事休みなよ」
「え?」
まさかそんなことを言われるとは思わず、素っ頓狂な声が出る。
「天気が良い日、毎回そう思うわけじゃないだろ?」
「ああ」
「ならきっと、心が疲れてるんだよ」
「は?」
「そういう時にムリすると、仕事自体がイヤになるかもしれない。ストレスも溜まってるかもしれないし、気分転換してきな」
ニコッと微笑まれ
「わかった、そうする」
なぜか自然とそう言っていた。
「じゃあな」
仕事に向かう同僚の背中を見送り、俺は家へと戻るのだった。


小さな愛

小さな愛をたくさん集めて、大きな花束にしてキミにプレゼントしたら、僕の想いは伝わるかな。
日頃、僕の妻として僕を支えてくれているキミ。
ありがとう。と言葉にすればキミは微笑んでくれるけど、それだけじゃ僕は足りないから。
いつもありがとう。
愛してるよ。
僕の想いを届けられるように、感謝と愛を小さな愛の形にして、キミにたくさん届けます。


最後の声

僕の耳に届いた、キミの最後の声は
「頑張れ」
だった。
慣れ親しんだ場所から、夢を叶えるために引っ越す僕。
淋しくないと言ったら嘘になるけれど、夢を叶えるため。と気を奮い立たせ前を向いた。
引っ越しの準備をする中で、僕が引っ越しをする。と誰かから聞いたキミが僕を訪ねてきた。
正直、1番会いたくなかった。ただの幼なじみだけれど、キミの1番近くにいる、キミの隣から離れたくなかったし、その場所を誰かに取られたくなかった。だから、キミに会えば、引っ越すことにためらいが出ると思っていた。
けれど、キミの最後の声に背中を押され、夢を叶えてキミに会いに来よう。そう思えた。
必ず夢を叶え、キミに会いに来れるように頑張ろう。そう心に誓い、僕は夢へと歩き出すのだった。

6/24/2025, 9:19:21 AM

好き、嫌い、 君の背中を追って どこにも行かないで 子供の頃の夢 です


好き、嫌い、

「好き、嫌い、好き、嫌い…」
花びらを1枚ずつ取りながらした花占い。
大人になった今なら、花びらを取っていくのはかわいそう。とか、結果が好き。になったとしても、占いだしなぁ。と思うけど。
でも、占いに頼ってしまうほど、想いは真剣。ってことだよね。
ランドセルを背負ったまま花を持ち、花占いをする小学生を微笑ましく見つめたのだった。


君の背中を追って

「俺が先に行って、お前が来るのを待つ。だから、絶対俺のところに来いよ」
1つ上の先輩。君の背中を追って、卒業式のあと、君がいる場所まで来た。
「お、来たな。待ってたぞ」
君が待つ事務所に入ると、君は俺の手をガシッと握りニカッと笑う。
「俺も、早く来たくてうずうずしてました。今日からよろしくお願いします」
「ああ。こちらこそよろしくな」
俺たち2人から始まる、俺たちの会社。俺は先輩と共に、会社を大きくできるよう、頑張ろうと思うのだった。


どこにも行かないで

「どこにも行かないで」
ベッドで横になるキミのそばを離れるため、腰を浮かせると、キミに手をつかまれる。
「大丈夫。すぐに戻って来るから」
髪をそっと撫でると
「絶対だよ。すぐに戻って来て」
泣き出しそうな目で、キミは僕を見つめる。
お互いの実家から、少し距離のある場所に住んでいる僕たち。結婚してここに住むようになって、慣れてきた今、キミが体調を崩してしまった。
「キミが元気になるまで、ずっとそばにいるよ。だから安心してゆっくり休んで」
掴んでいたキミの手を取り、手の甲にキスをすると
「うん」
キミは微笑み目を閉じたのだった。


子供の頃の夢

自分の子供の頃の夢は、作詞家になること。
中学生くらいに、形にもならない小説のようなものを書いてみたら、意味のわからないものになり、長い文章は自分には書けないんだな。とわかったので、なら、短い文章を。と安易な気持ちで、作詞家になりたい。と思ってました。
夢は叶っていないけれど、書くことは好きなので、偶然出会ったこのアプリを使わせていただいて、書くことを始めました。
これからも、遅れてばかりですが、書くことは続けていきたいです。

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