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遠くへ行きたい 青い風 波音に耳を澄ませて 空恋 願い事 です


遠くへ行きたい

「どこか、遠くへ行きたいな」
旅行雑誌を眺めながら、キミはため息を吐く。
「そうだね。どこか、景色のキレイなところか…食べ物が美味しいところに行くのもいいね」
旅行雑誌を見て、行きたくなったから。ではなく、気分転換したいから。という意味合いだと気付き、俺は言葉を慎重に選ぶ。
「景色が、キレイなところがいいな」
旅行雑誌に目を落とし、呟いたキミに
「うん、そうしよう。俺も一緒に行くからね」
キミを1人にしないよ。俺はずっとそばにいるよ。その思いを込め、キミの手に自分の手を重ねたのだった。


青い風

キミと2人で街を歩いていると、青い風がキミの長い髪をふわりと揺らす。
「気持ち良い風だね」
髪を耳にかけ、微笑むキミに
「ホントだね。少し暑いから、風が涼しく感じるよ」
僕も微笑む。
「けど、今以上暑くなったら、歩くのも難しくなりそうだ。風も生ぬるくなるし」
はぁ。とため息を吐くと
「じゃあ、今のうちにいっぱい手をつなごう」
キミが手を差し出す。
「うん」
僕はキミと手を繋ぐと、青い風に吹かれながら心軽やかに歩くのだった。


波音に耳を澄ませて

波音に耳を澄ませて目を閉じると、海を近くに感じる。ザザーン、ザザーンと打ち寄せる波。その波音を聞きながら深呼吸すると、ざわついた心が、穏やかになっていく。
「…明日からまた、頑張ろう」
気持ちが軽くなったのを感じ、そっと目を開けたのだった。


空恋

「今日もキレイだ」
どこまでも青く、澄んだ空を見上げ、深呼吸する。
「いろいろと形を変える、真っ白な雲。芸術的だよね」
白い絵の具をつけた筆を、青い空のキャンバスにサッと塗ったような雲。美味しそうな形をした雲…いろんな雲を、星座のように、何かに見立てるのが楽しい。
「空に恋してるみたいだね」
暇さえあれば空を見ている僕に、友だちはそう言ったっけ。
「言われてみれば、僕は空恋してるんだろうなぁ」
しみじみとそう思うけれど、形を変える雲を見つめ
「この雲、うさぎみたい。…くまっぽいかな」
と誰かと言い合えたらもっと楽しいだろうな。とも思う。
「そんな誰かと出会いたいな」
空を見つめ、僕はそう思うのだった。


願い事

自分の願い事は
お題を毎日、きちんと書く。その気力とアイデアが欲しい。です。
お題を書くことは楽しい。と感じるときよりも、後ででいいや。と面倒臭がることの方が多く、時間はあるのにやらない自分に呆れたりもしています。
もし、やる気スイッチがあるのなら、ずっとONにしておきたいです。

7/8/2025, 5:42:58 AM