YOU

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10/20/2024, 8:15:09 AM

恋人から夫婦へ、関係が変わる。
同棲してたから、恋人から夫婦。って言い方が変わるだけで、同棲してたときの続き。だと思ってた。
けど、恋人から夫婦に変わって、小さなすれ違いが生まれるようになった。
恋人のときには、好きでいてもらえるように。って頑張ってたけれど、夫婦になったんだし、頑張らなくても大丈夫。なんて、キミに甘えすぎて、ケンカになって…。
でも、ケンカしたことは悪いことじゃなかった。
お互いの気持ちをぶつけ合えたから。
きっとこれから二人で過ごす中で、またすれ違いが起こることもあるよね。
そんなときには、とことん話し合って、お互いの気持ちをさらけ出そう。
僕はキミが大好きで、ずっと一緒にいたいから。

10/19/2024, 8:42:18 AM

秋晴れが広がる空の下、キミと公園を散歩する。
「デート、公園で良かったの?」
手を繋ぎ、のんびり歩きながら聞いてみると
「うん。…というか…」
キミはピタリと足を止め
「ごめんね。ホントは、遊園地とか、ショッピングモールのお店をいっぱい見て回るとか、苦手なの」
申し訳なさそうに俯く。
「嫌われたくなくて、今まで言えなかったんだけど…」
手を離さないで。とでも言うように、繋いだ手に力が込もる。
「…そっか」
僕の声に、キミは肩をビクリと震わせ
「ホントにごめ…」
「そうじゃなくて」
顔を上げたキミの声を遮り
「ホントは僕も、あまり好きじゃないんだ」
本音を話す。
「デートの場所。女の子は遊園地好きなんだろうな。って選んでた。けど、乗り物に乗れないわけじゃないんだけど、得意ではなくて…。僕は、動物園とか水族館、プラネタリウムとかが、好きなんだ」
僕の話に
「…嫌われるのが怖くて言えなかったけど、ちゃんと話せば良かったね」
キミは微笑む。
「ホントにね」
お互いに言えなかった本音。伝え合えたことで、僕たちの心は秋晴れの空のように、キレイに晴れたのでした。

10/18/2024, 6:33:18 AM

たくさんの星たちが彩る夜空を
「すごい、キレイ」
見上げながら、キミは、はしゃいでいる。
「こんなにキレイな星空、初めて見たよ。連れてきてくれてありがとう」
星たちに負けないくらいの、キミの輝く笑顔に
「キミと結婚したいな」
不意に、言葉がこぼれた。
「え?」
驚いたのは、僕もキミも一緒で。
「不意に出てしまったけれど、キミと結婚したいと思ってる。けど、指輪もないし、こんなプロポーズじゃ…」
僕の言葉に俯くキミに、慌てて言葉を紡ぐと
「…ありがとう。うれしいです」
顔を上げたキミは、ポロポロと涙を流し、微笑んでいた。

忘れたくても忘れられない、忘れちゃいけないキミの美しい姿。
その姿を、僕がずっと守りたい。
結婚した今でも、僕はそう思っている。

10/17/2024, 7:56:00 AM

やわらかな光に包まれた部屋で
キミはすやすやと眠っている。
パワフルに活動しているのが嘘のように
穏やかな表情で。
「…撫でたら、起きちゃうかな」
困るくらいに僕を振り回すくせに、
寝顔はかわいいなんて…。
ずるいなぁ。って思いながら、キミに手を伸ばすけど、
起こしてしまったら、またやんちゃするのは明白で。
「僕も少し寝るか」
散らかった部屋を片付けて疲れたし、休憩するか。
と、気持ち良さそうに寝ている愛犬の隣で、僕は横になったのだった。

10/16/2024, 6:44:55 AM

ショッピングモールに入っている、和菓子屋さんでショーケースを見ていると、何やら背中に痛いほどの視線を感じる。
「何だろう?」
と、そっと振り返ると、鋭い眼差しでこちらを見ている男性がいる。
「え?誰?何でこっちを見ているんだろう?」
私、何かした?でも、心当たりはないし…。
心当たりはないものの、何かされても怖いので、買うものをさっさと買って、その場を離れた。
「何だったんだろ?」
鋭い眼差しを向けられていただけで、声を掛けられたりもせず、わけがわからない。
「まだ、いるのかな?」
気になって和菓子屋さんに目を向けると、先ほどの男性が、私が買った物を手にしているのが見えた。
「嬉しそうにしてる…あ、もしかして」
私が買ったのは、1日の個数制限がある物。男性が鋭い眼差しを向けていたのは、私がショーケースにいたために、それがあるのかないのか。が見えず、どいてくれ。って思っていたか、全部買うんじゃねえぞ。って思っていたから。だったりして。
自分の考えを、自分で否定し、クスクス笑いながら、私は家に帰るのだった。

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