高く高く、どこまでも高く跳べるなら、
夜空で一番輝いている星を
キミにプレゼントしたい。
私なんて。
どうせ、できないし。
と、後ろ向きなキミの心を
眩しい光を放つ星の煌めきで照らし
前向きに明るくしてあげたい。
キミは自分のことを悪く言うけれど、
僕にとってキミは、唯一の光だから。
子供のように、素直に泣くことができたら、
こんなに苦しくなることもないのかな。
悔しい思いをしても、
負けてたまるか。
見返してやる。
って、頑張ってきた。
だけど、泣きたい思いを閉じ込めて、無理矢理に前を向いて、気づいたら心はボロボロで…。
泣きたい気持ちに蓋をして、先に進まず、子供のように泣き疲れるまで泣いたなら、結果は違ったのかな。
涙は心をキレイにしてくれる雫。
男だから、女だから。なんて我慢せず、
ときには子供のように、声を上げて泣くことも必要だな。って、心底そう思う。
一日の授業が終わり、勉強から解放される放課後。
友だちと遊んだり、部活をしたり、バイトをしたり、過ごし方は人それぞれだけど、一つ言えることは、その過ごし方は、その時しかできない。ってこと。
何年か後に同じメンバーで遊ぼうにも、来れない人がいたり、くたくたに疲れるまで遊び倒したり、若いからできることができなくなったりする。
何気なく過ごしている放課後。
楽しく過ごしてほしいな。と思います。
「おはよう」
俺に声をかけながら、キミがカーテンをサッと開ける。
「ん?…おはよう」
「今日もいい天気だよ。朝ごはん食べて、どこかに出かけようよ」
ベッドで目が覚めたばかりの俺に、キミは近づくと
「ねえ、行こうよ」
腕を取り、軽く引っ張る。
「わかった、行こうか」
キミのかわいさに負け、体を起こすと
「やった。コーヒー入れとくね」
嬉しそうに寝室を後にする。
「…俺も行くか」
伸びをして、ベッドから降り、リビングに向かうと、コーヒーのいい香りが迎えてくれる。
「ああ、幸せだな」
キミがいて、毎朝起こしてもらって、キミが入れたコーヒーに迎えられる。俺の理想とする光景。
「ああ、けど…」
その理想を手に入れるためには、まず彼女を見つけないと…。
自分の理想とする夢から覚め、俺は強く思うのだった。
涙の理由は、いろいろある。
悲しくて、悔しくて、淋しくて、嬉しくて、楽しくて…。
いろいろあるけど、涙を流すことで気持ちが晴れるし、泣くことは悪いことじゃないと思う。
だけど、キミと過ごす中で、キミが泣くときは嬉しい、楽しいときだけにしてほしいし、してあげたい。
そして、悲しい、悔しい、淋しい涙を流すのは、僕とキミが離れる、住む世界が変わるときだけにしてください。
そうできるように、僕はキミを愛していくから。