NoName

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3/28/2026, 11:31:08 AM

#見つめられると

―――

本を読んでいる時
テレビを見ている時
ご飯を食べている時

ふと顔をあげると、よく君と目が合った

最初はまぁ、偶然かと思った
本が気になるのかなとか
食べてるやつが気になるのかなとか

ただ
テレビを見ている時だったり
同じ物を食べてる時だったり

「あれ、これ偶然じゃないな」
...っと、最近になって思っていた時


「好きだよ」


これまたふと、唐突に
君はそれを口にした

その時、合った瞳が、緩く細められていて
それを見たら、なんか、なんと言うか


心臓が、心が
握られたような
そんな感覚と

顔がどうしようもなく熱くなって

思わず目を逸らしてしまった
そうしても尚、横からは君の視線を感じて

「...勘弁してくれ...」

僕はそう声を絞り出した

3/27/2026, 10:17:12 AM

#My haret

―――

小説の中の、眩い世界に笑みを零しながら
色のない日々を、何となく過ごしていた時

君は唐突に、僕の世界に色を落として行った

何がだとか
上手く説明はできないが

視線も
思考も
心すらも

君は奪っていったのだ

3/26/2026, 11:30:56 AM

#ないものねだり

―――

当たり前に、傍にあったもの

よく、喪ってから気が付くと言うけれど
その説を、僕も推していきたい

君が笑ってくれること
君のご飯が食べられること
君が引っ付いて来てくれたこと
君に触れられること
君の「おはよう」で始まって
君の「おやすみ」で終われること

全部、全部、全部、全部
君が居たから、出来たこと

もう、叶わないこと

嗚呼、お願いだ

もう、わがままだってしないし
クッションを破いたりしないし
お風呂を嫌がったりしないから

僕も、君の元にいきたいよ

飼い主くん

3/25/2026, 11:38:29 AM

#好きじゃないのに

―――

ふらっと立ち寄った店に、ピンクの紙パック
苦さを求め訪れたはずなのに
気付いたら、またそれを手に取っていた

口にした瞬間、思わず眉間に皺が寄る

なんて顔してんだよ
そう言う甘党の声が聞こえた

嗚呼、珈琲を手に取るべきだったか
そう思っても遅いので、仕方なく胃へと通す

...この流れを、何度繰り返しただろう

辞めよう、そうして珈琲だって手に取るのに
いつも最後には、カゴの中にそれが入っている

好きでもないのに、手に取ってしまうのは
彼奴の思念が、俺にこれを買わせているからだろうか

そうだとしたら、なんとムカつく事だろう

手元の紙パックを握りつぶし、ゴミ箱へ放る

...でも、やはり一番ムカつくことは
こんな物に彼奴を見てしまう、俺自身なのかもしれない

3/24/2026, 11:22:17 AM

#ところにより雨

―――

僕が灰色の空を眺めている時
君には青空を見ていて欲しいと思う

傘も持たずに、あの時君は僕の隣に居てくれたから
せめて今は、暖かな青空の元にいて欲しいと思う

その太陽のような笑顔で笑っていてよ

...それだけで僕は
雨の中でも平気だから

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