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#たまには

―――

ふわりと舞うピンクの花弁
たっぷりと肥えた満月

二つの杯に酒を注ぎながら、ふと空に視線を向けた

情緒も何もあったものではなく
ただ酒を肝臓に流す毎日

ただ、今日は
缶ビール売り場の、ありふれた文言に釣られて

こうして月見酒にあり着いている訳であるが。

杯を一つ手に取り、口元で傾ける

......嗚呼、ダメだダメだ、寧ろ災厄。
彼奴の言う情緒とか、やっぱり分からねぇし


何より、何でか酒がしょっぺぇと来たものだ

どうしてこんなんで、酒を呑んでたんだか
心の中で悪態をつきながら、再びグイッと酒を煽る





やっぱり二回目も、何時もの味より塩っぱかった

3/5/2026, 11:29:15 AM