膝をつねって大欠伸をして眠気に抗っている。街頭演説が子守唄に聞こえる。僕にとっての選挙活動をする政治家は、お品書きに鮪とサーモンしか載ってない寿司屋みたい。
産地:〇〇大学。卒業後大手〇〇メーカーに就職。
退職後に議員として立候補。
こんな感じ。
ただ旅の途中に議員になる選択があっただけで、全てを投げ捨ててまで成し遂げたいような覚悟や政策を感じない。どこまでも無難でヘイトスピーチを恐れているみたい。だから何も心に響かない。
そんなことより、お気に入りのパン屋さんへ向かう。毎朝のパンの方がよっぽど馴染み深い。
to be continue?
題『旅は続く』
モノクロの世界を鮮やかに語る魅力的なキャラ。電子音の波に揺られる。目を閉じると子供時代のワクワクが蘇る。僕にはこの世界は鮮やかすぎるから、このくらいシンプルな方が心地よい。
題『モノクロ』
蝸牛みたいに殻に篭って捕食者に怯える日々。「永遠に続くトンネルはない」っていうけど、そんなありふれた言葉が起爆剤のような活力を与えてくれる訳がない。ふと中学生の頃に好きだった相手のことを思い出す。
あの頃に戻りたい…。今なら声をかけれる気がする…
「おはよう!今日は酷い天気だったね」
何気ない会話をして、一緒に通学路を歩きたかったな
今日もずっと塩雨が降ってる。
題『永遠なんて、ないけれど』
母と二人きりで話をする。何か話題を探さなければというプレッシャーのない純粋な共依存。自然と胸から熱が込み上がってきて目頭が熱くなる。声に抑制が効かなくなり肺から吐き出されるのは圧縮された過去の遠吠えだった。誰かに頼られて、愛されて、感謝されたい。この世界で必要とされる存在でありたい。そんな想いのこもった遠吠えだった。客観的な事実しか評価されない世界なら涙の理由も単なるアクセサリーでしかない。
題『涙の理由』
カフェオレ用の焙煎豆をブラックで飲むのが好きなんだ。16.3gの豆をミルで粗挽きする。コーヒーフィルターには30秒間隔で45mlずつ中央から外へ向かって注いでいく。これを5回繰り返した。朝にごま油の香りがすると文句を言われるが、コーヒーの香りは文句を言われないから有難い。一口飲むがとても苦い。だが市販品では薄すぎる。コーヒーが冷めないうちに…というのは無理な話だ。ただ作る過程が一種の瞑想のようなもので飲むこと自体は目的ではないから。レンジで温め直しながら2日ほどかけて飲み終える。そんな飲み方しかできないなら何故こだわって作るのか。ただの話題作りだよ。「自分で豆を挽いて入れてます」と言った方が会話のスタートとして都合がいいからね。
題『コーヒーが冷めないうちに』