あいまいな空
雨が降りそうで降らない。
傘を持った方がいいと思うが持ちたくない。
そんな空の天気に、出かけようと思っていた気持ちさえ、億劫にさせてしまう。
昨日、同じ部活の先輩に告白した。
初めての告白で緊張して舌を噛んでしまった。
でも我ながら一生懸命には気持ちを伝えたと思う。
返事は「考えさせてほしい」だった。
いっそその場で振られた方が、休みであるこの土日で思いっきり泣けたのに。
「考えさせてほしい」というのはなんだろう?
少しでも検討の余地があるということなんだろうか。
期待してしまう反面、振られた時のことを考えると、どうも否定的な考えをしてしまう。
そうすれば「あー、やっぱりね」って思えるからだ。
窓から外を眺めた。
あいもかわらず降るのか降らないのか分からない天気だ。
あいまいな空模様と、あいまいな返事の裏にある気持ち。
頭を切り替えるためにも、外には出てみようかと靴に手をかけた。
あじさい
学生の頃。
学校の行き帰りの道には、ちょっとした紫陽花が咲いている小道がある。
脇に入ると家へとは少し遠回りにはなるけれど、紫やピンク・青の宝石のような鮮やかさが散りばめられている。
車では通ることのできない場所。
社会人になった今では、わざわざ歩かないとお目にはかかれない。
日々の仕事に追われて、すっかり忘れていたけれど、久しぶりにここを歩いて通った。
あの時は隣に並んで歩く彼に片想いしていたけれど、今は婚約者として並んで歩いている。
そんな未来を過去の私に教えたい。
色鮮やかに咲き誇る紫陽花は、あの時の輝きと変わらない。
まるで祝福をされているかのように。
好き嫌い
「好き」
「嫌い」
「好き」
「嫌い」
「好き…」
奇数の花びらを見つけては、相手が自分のことをどう思っているか、占ってみる。
占うというより、ただの自己満足というか、
縋りたいという感じだろうなぁ。
嫌われてはいないと思う。
でもあの人の「好き」は、友情とか博愛とかに近いようなところがある。
どうすれば「好き」って言ってもらえるのだろう。
どうすれば彼の「特別」になれるのだろう。
思わず偶数の花びらを見つけてしまった。
「嫌い」
「好き」
「嫌い」
「好き」
「嫌い」
「好き…」
こんなふうに都合よく「好き」と貴方から聴けたなら…と、風に舞った花びらを眺めていた。
街
見慣れた街の景色がいつもと違う。
世界はこんなにもキラキラと輝いていたのかというくらいに。
初めて失恋した時は灰色の街並みにしか見えなかった。
それから努力の甲斐があって、一度は失恋したもののの、その人から逆に告白を受けた。
それが昨日の夜だ。
現実なのか夢なのか、ふわふわした状態になりながらも、心地よい朝を迎えた。
急に散歩がしたくなった。
外に出たくなった。
人気のない道なのに、
寂しさを感じることはなかった。
少し小高い丘に登れば、街を見渡せる。
朝日が本当に眩しかった。
やりたいこと
やりたいことList
▪️一緒に映画を観に行く。
できればカップルシートで❤️
▪️水族館に行く。
クラゲのぬいぐるみも買う。
お揃いのキーホルダーとか!
▪️海辺でデート
近くのパンケーキ屋さんにも行く♪
▪️図書館で一緒にお勉強
分からないところ、教えてもらおう!
▪️公園でピクニック
サンドイッチとか作る。レシピ検索!
▪️デート用のお洋服探し
友達と一緒に。
あー、彼と色んな思い出作りたいなぁ。