REINA

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好き嫌い


「好き」
「嫌い」
「好き」
「嫌い」
「好き…」


奇数の花びらを見つけては、相手が自分のことをどう思っているか、占ってみる。

占うというより、ただの自己満足というか、
縋りたいという感じだろうなぁ。

嫌われてはいないと思う。
でもあの人の「好き」は、友情とか博愛とかに近いようなところがある。

どうすれば「好き」って言ってもらえるのだろう。
どうすれば彼の「特別」になれるのだろう。

思わず偶数の花びらを見つけてしまった。

「嫌い」
「好き」
「嫌い」
「好き」
「嫌い」
「好き…」

こんなふうに都合よく「好き」と貴方から聴けたなら…と、風に舞った花びらを眺めていた。

6/12/2024, 1:42:45 PM