あの夢のつづきを
水面は誘惑、柵など飾り物。
生ぬるい風は春のようで、木々も船もない。水しかない。
両足の鉛がアクセサリーになり得る世界の風を読んでいる。
気がついたんだ。
このまま息などできない、人の群れの中で窒息する。
競争の真似事ができるほど私は器用じゃない。
人を動かすのは恐怖だ。柵に背を向けた。
何かが起こる、予感だけが脳天でふよふよと浮かんでいる。
美しいものを見て作って、柔らかい会話をして、空がよく見える場所で暮らしたい。
自他の自由を尊重していたい。
目を開ければそこは六畳の住処で、昨日と同じ位置に陽が溶け出していた。
寝床で理想を見るなんて、何という幸福だろう
この深層心理はどこへ行くのだろう
その行き先が目に見えて、手で触れられる世界ならば
叶うその日に備えて、昼過ぎに起きた自分を許そうかな。
日の出
過去の自分が二の句を継げなくなるくらいの
あり得ないような未来を作れたらいい
咲かない、咲こうとも思わない
なんの願いもないように思える日々の先に
こんな未来があるなんて信じられないと
感動を通り越した不信感まで抱かせてあげたい
可哀想。大きなお世話だね。でも可哀想。
昔から、あの子の嫌いな言葉は可哀想。
黒い窓の向こうにいる
面倒ごとは起こさない、厄介ではないが存在のメリットはない
そんな1人の子供を迎えに行きたい
調子が最悪な時の自分が本来のエネルギーだって
無責任な記事に書いてあった
その通りかもしれない
それでも良いよ
この際大きな問題じゃない
ナイトモード設定だっただけ
今まで時間指定だっただけ
ライトモードのスイッチは
古くさい思い出の中にあるはずだから
私はこのまま、愚かなまま、無知なまま
臆病な新参者として生きていくよ
今年の抱負
私は私になります。
再スタートを切ります。
私は再生します。
私は私を救います。
私は華を咲かせます。
私の中の私に、覚めたままで夢を見せます。
新年
明けましておめでとうございます。
昨年もたくさん読んでくださり、本当にありがとうございました。
今年も一緒に、進んでいきましょう。
1年間を振り返る
取り巻く状況は水槽のようだった。
苦しくなるほど他の世界がよく見える時代故の
自分になり切れない焦りで息継ぎに失敗したりしていた
本心はいつも世間と反対になるばかり
時代の暴風は矮小な自我を吹き飛ばそうとしたけれど
自分だけの答えと気づきを得ようとする
割に合わない思考や行動を諦めないために耐えた
それを美学とさえ思い込んでいたから
文字通り泣きながらやり過ごした
そんな、延命のような時間だった
馬鹿だね、本当に
賢く生きる戦略なんていくらでもあるのに
基本的に苦しくて効率の悪い方法が
最も答えと気づきを生むって体感してしまったから
馬鹿なままでいる覚悟なんか決めてしまったよ
後悔はしてないよ
来年はもっと馬鹿になるよ
馬鹿は死んでも治らないらしいからね。