君だけのメロディ
息を忘れる
今からあなたになる
今あなたを見つけた
教えて欲しい
余計なものが何もないそのセンスを
もう一度教えてほしい
あの時聞いていた音楽を辿るから
感情で教えて
あの時の内心を
ずっと探していた
あの部屋は片付けた
あの時のモノは捨てた
紙もファイルもメモも
捨て損ねたゴミ袋も捨てた
カレンダーはそのまま、もらったメッセージ、付箋はそのまま壁にある
思い出したい
教えて
あの日々に言いたかったこと
飲み込んだこと
喜びも苦痛も思い出したかった
今ならわかるから
読み取れなかった
だから今迎えに行った
一曲の終わりに映画を見たような心地になること
久しぶりに今それを体感している
あの時のあなたのように
息も忘れるほど熱中していたあなたのように。
燻りも消えていた未練は
今この瞬間まで置き去りにされていた。
今言葉を超えて再開した
確かにそこにいる
確信を持って、あなたを見つけたと言える
時代の濁流に飲み込まれて
大人にならなければならなかった
目の前の数分に命を使うことを許されなくなった
明確な阻止ではない、しかし確実な支配と常識があなたを襲った
あなたは波に飲まれて消えた
どこに流されたかもわからなかった
今、生きたあなたを見つけた
あの音楽が羅針盤になった
あなたは今を生きていた
私はそれを忘れていた
あなたの影の手をとりたい
待たせすぎたことを謝りたい
そしてこれからは
あなたのセンスで生きたい。
6/13/2025, 3:59:40 PM