オリオン

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12/7/2024, 2:28:21 PM

部屋の片隅で

壺中の天という言葉が好きだ。
詳しくはないが、壺の中に閉じ込められても心では天を想像するというような意味であったような。

私はちっぽけな視野の狭い人間だ。
いつも部屋の片隅に1人ちんまりと座って、過ぎてしまったどうでもいいことをいつまでもクヨクヨ悩んでいる。
やがて、どうしょうもなくなった時坐禅をする。
瞑想の中でこの部屋の片隅にいる自分を頑張って俯瞰する。
少しづつ広げこの街この日本この地球この銀河の中で、瞑想する自分を俯瞰するのだ。
壺中の天という言葉を何度も呟く。
この部屋の片隅で。

12/6/2024, 4:02:29 PM

逆さま

もしこの人生が逆さまだったらどうだろう。

生まれた家は大きく暖かい広いお家。家族は両親共に優しく働き者で兄弟姉妹に毎日美味しいご飯を食べさせてくれる。家族旅行やお祭りは賑やかで沢山の仲間たちが家族の様に付き合うのが常である。兄弟達も仲良くケンカをしても頼り合い、心配し合う。

それが次第に離れ離れになり、それぞれが孤独の中何処でどう生きているのかもわからない。
年老いた親は淋しい老後を、子供達はそれぞれが何らかの苦労をして、お互いどうしているかも分からずに…。

そう思えば、全て逆さまで良かったと思えるのだ。子供の頃、不遇な時代を生きたからこそ、今のこの人並みの生活が夢の様に思えるのだ。人生の終わりに家族がいて、あたたかくて、心から全てに有り難いと思えるのだから。
逆さまで良かった。

12/5/2024, 1:41:40 PM

眠れないほど

昔若かった頃、どれだけ寝てもまだ寝たりなくて。朝だと思ったらもうお昼なんて日常茶飯事。宵っ張りだっせいもあるかな。深夜ラジオも、あの頃は明け方迄聞いてたり音楽に夢中になったり。

そのうち悩みが溢れてきて、苦しくて辛くて生きていることがイヤになりナイフを持って夜を明かしたり。
眠れないほど考えて辛かった。

どんな孤独な夜が私を追い詰めても眠れないほどの夜を明かしても、必ず朝は訪れる。明るい陽射しが優しく問いかける。生きていてよかったでしょって。今日はきっと楽しい事があるよって。

朝日が暖かくて眩しくて有り難くって、眠れないほどの孤独な夜を越えたからこそ、強く思う。

12/4/2024, 12:32:19 PM

夢と現実

子供の頃は夢など知らなかった。
今を生きるのがやっと。
目の前の現実を受け入れるしか他にすべがないのだと。
少し世の中を知るようになり、自分と他の人との違いを知り、愕然とするより他なかった。それでも日々は過ぎ、夢を見る事を知る。
夜空を仰ぎ祈る。神様、お星さま…
どうか幸せになります様に…
せめて家族を…暖かいぬくもりを…
まともなお家を…お風呂があってひねればお湯が出る…いやこれは望み過ぎ。冬、外に出なくてもいいトイレを…と。あれから数十年。
星を見るたび強く望んで生きた。

貧しくて年末食べる物が無いときも
子供のオムツ買えなくて、布オムツを縫っては洗いを繰り返す日々もあった。それでも家族が増え引っ越すたび少しづつ広くなるお家。

今現在、家族は、二桁。幸せ笑いが抑えられない。最後に辿り着いた終の棲家は白亜のデカいお家。
比べるなら昔の家となので、どんな家でも豪邸に思えるけど。

そうなんだ。強く願えば叶うのだと心から実感する。あの頃の夢より更に想像を超えた今の現実。
神様感謝致します。心からありがとうございます。祈り続けます。
皆の健康、家内安全、健やかな成長を。

12/3/2024, 12:08:18 PM

さよならは言わないで

さよならは言わないわ
2度と会うことはないけれど。
目を閉じれば思い出が慰めてくれる。心で会いたいと強く思えば夢に会いに来てくれる。
付き合って居た頃よりあなたを身近に感じる。

季節が移ろって置いてけぼりになっていても、あなたを感じる。
朝の光に、空の青さに、サワサワと頬に触れる風に、凍える夜の星空に。あなたはいつもそばにいて、私を呼ぶ。

さよならは言わない。
永遠に私達は離れない。

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